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旧八代市 昭和62年12月定例会−12月08日-03号

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  1. 八代市議会 1987-12-08
    旧八代市 昭和62年12月定例会−12月08日-03号


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    旧八代市 昭和62年12月定例会−12月08日-03号旧八代市 昭和62年12月定例会          ────────────────────               主要目次     1.市長提出案件18件に対する質疑・       一般質問(第2日)       (1)前田  慧君 …………………………… 4          ────────────────────               主要目次     1.市長提出案件18件に対する質疑・       一般質問(第2日)       (2)湯野  晃君 ……………………………… 1       (3)小島 吉生君 ………………………………19          ──────────────────── 昭和62年12月八代市議会定例会会議録(第3号) ・昭和62年12月8日(火曜日)          ──────────────────── ・議事日程(第3号)                 昭和62年12月8日(火曜日)午前10時開議  第 1 議第81号・昭和61年度八代市一般会計決算(質疑)
     第 2 議第82号・昭和61年度八代市二見舟津簡易水道事業特別会計決算(質疑)  第 3 議第83号・昭和61年度八代市二見白島簡易水道事業特別会計決算(質疑)  第 4 議第84号・昭和61年度八代市国民健康保険特別会計決算(質疑)  第 5 議第85号・昭和61年度八代市老人保健医療特別会計決算(質疑)  第 6 議第86号・昭和61年度八代市食肉センター特別会計決算(質疑)  第 7 議第87号・昭和61年度八代市交通災害共済事業特別会計決算(質疑)  第 8 議第88号・昭和61年度八代市公共下水道事業特別会計決算(質疑)  第 9 議第89号・昭和61年度八代市住宅新築資金等貸付事業特別会計決算(質      疑)  第10 議第90号・昭和62年度八代市一般会計補正予算・第3号(質疑)  第11 議第91号・昭和62年度八代市交通災害共済事業特別会計補正予算・第1      号(質疑)  第12 議第92号・市道路線の認定について(質疑)  第13 議第93号・市道路線の廃止について(質疑)  第14 議第94号・八代市市税条例の一部改正について(質疑)  第15 議第95号・八代市国民健康保険税条例の一部改正について(質疑)  第16 議第96号・八代市報酬及び費用弁償条例の一部改正について(質疑)  第17 議第97号・八代市保育園の設置及び管理に関する条例の一部改正について      (質疑)  第18 議第98号・職員の勤務時間に関する条例の一部改正について(質疑)  第19一般質問          ──────────────────── ・会議に付した事計  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19 一般質問(1)前田 慧君 (2)湯野 晃君              (3)小島吉生君          ──────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(32人)    1番 西 村   龍 君     2番 前 田   慧 君    3番 松 本 元 善 君     4番 井 上 公 一 君    5番 宮 本 安 信 君     6番 加 藤 忠 昭 君    7番 小 薗 純 一 君     8番 田 方 初 美 君    9番 三 渕 藤 利 君    10番 松 浦 輝 雄 君   11番 中 村 和 美 君    12番 小 島 吉 生 君   13番 石 本 義 雄 君    14番 徳 田 義 雄 君   15番 友 田 昭 一 君    16番 吉 崎 十四喜 君   17番 犬 置 萬太郎 君    18番 松 永 久 彦 君   19番 谷 口 一 男 君    20番 湯 野   晃 君   21番 井 山 九洲男 君    22番 増 田 文 雄 君   23番 田 中 靖 二 君    24番 中 村 義 一 君   25番 中 村   保 君    26番 岡 川 忠 臣 君   27番 沖 田 忠 勝 君    28番 福 田 富 雄 君   29番 増 田 行 夫 君    30番 的 野 司 郎 君   31番 浦 川 博 邦 君    32番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(なし)          ──────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名 (1)長               (2)収入役  市     長  木 村 健 一 君    収 入 役    橋 本 三 郎 君   助     役  沢  秋 利 君  (3)教育委員会   市長公室長   百 崎 素 明 君     教 育 長    渡    速 君    秘書課長    浜    学 君     教 育 次 長   山 田 久 雄 君   総務部長    山 本 茂 利 君      庶 務 課 長  沖 田 一 之 君    財政課長    西 永 和 夫 君  (4)選挙管理委員会   市民部長    原 口 二 郎 君     事務局長    若 松  聡 君   経済部長    清 水 義 光 君   建設部長    増 見 豊 彦 君   福祉事務所長  岩 間 浩 一 君          ──────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事 務 局 長  蓑 田 美 昭 君  次     長  赤 星 良 輝 君   参     事  田 中 昭 則 君  参     事  徳 田 節 夫 君   参     事  久 保 輝 知 君  主     査  中 野  久 君   主     任  松 山 俊 哉 君          ────────────────────              (午前10時23分 開議) ○議長(増田文雄君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜19 ○議長(増田文雄君) 日程第1から日程第18まで、すなわち議第81号から同第98号までの議案18件を一括議題とし、これより本18件に対する質疑、並びに日程第19・一般質問を行います。  通告に従い順次発言を許します。  前田慧君。              (前田慧君 登壇) ◆前田慧君 きのうの夜、少々お酒を飲み過ぎまして、カラオケを歌った関係でせっかくの美声が聞きにくい点もあろうかと思います。どうかひとつよろしくお願いいたします。  自民党市民会議の前田でございます。通告をいたしております6項目について順次お尋ねをいたしますので、答弁は簡単に明確にお願いをいたします。  質問の第1点、学校給食について二、三お尋ねをいたします。  学校給食が児童、生徒の心身の健全な発達に貢献をし、食生活に寄与してまいりましたことは、周知のとおりであります。また、単なる食事の提供でなく、教育目標実現のため教育の一環として実施されるべきであると考えます。日常生活における食事について正しい理解と望ましい習慣を養うこと、さらには学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うなど、また一方では、食生活の合理化、栄養の改善、健康の増進、食料の生産、配分、消費について理解を深めるなど、その教育効果ははかり知れぬものがあります。本市においても給食センター方式を取り入れられ、完全給食の輪も広がっているようで、市民の学校給食に寄せる期待も大きいものがあります。  そこで、次の点についてお尋ねをいたします。1つは、学校給食センター方式になってまいりますと、いい面だけでなく悪い面も出てまいります。センター方式の大規模施設がふえていくことによって年々食中毒の被害者がふえているようで、特に成長時期における幼い子供の食べ物に関することでありますので、センター建設後衛生管理の点で問題はないのかお尋ねをいたします。  2つ目に、学校給食センター方式に切りかえられていくということは、行革の面からもそうした方が経費が節減できるのではないかと思われますが、この点について具体的数字がわかれば御教示願いたい。  3つ目に、現在のところ、球磨川の南側だけ2カ所建設されておりますが、北の方には62年度に1カ所できるということで期待をいたしておりましたけれども、予算の都合でできなかったと聞いております。今後の計画はどのようになっているのかお尋ねをいたします。  第2点、八代宮周辺の堀の整備についてであります。  ここで言う堀の整備とは、濁っている堀の水を何とか澄みきったきれいな水にすることはできないのかという問題であります。八代宮は市民の唯一の憩いの場であり、また最近、八代城復元の問題も持ち上がっておる状況であります。昭和47年ごろだったと記憶をいたしておりますが、本議員が当時清掃課に勤務をしていたときに、当時のお金で100万円の寄附を集めて錦鯉を買って堀に放流したことがあります。放流後何年かは堀の周辺に立ったり、あるいは橋の上に立ったりすると、鯉が周囲に集まってきて市民の心を楽しませてくれ、同時にその眺めは見事な景観でありました。しかし、いつの間にか濁り水のために鯉もいなくなってしまったようであります。
     そこで、現在工事が進められている雨水管、汚水管工事が完成をし、周辺の雨水や汚水が堀に流れ込まなくなると、堀の水も何らかの手を加えることによってきれいな水にすることができるのではないかと思いますが、執行部の見解のほどをお尋ねいたします。  第3点、競艇場の誘致についてであります。  この問題については、何年か前岩尾市長時代に八代市域に競艇場をつくりたいという話があったけれども、八代市は文教都市であるということから、市長を初めとして市の幹部がそれを断ったというふうに聞いておりますが、そういう話が事実あったのかどうかお尋ねをいたします。また、木村市長誕生以来特に市の活性化、雇用の拡大、経済浮揚等を図るために企業誘致には非常に積極的に取り組んでおられ、また議会においても常に論議がなされてまいりました。しかし、市民の皆さんが期待をされているような企業の進出は一つもあっておりません。  当然ながら、いまの我が国の経済構造、あるいは経済環境のもとで生産性の大手企業が進出をしてくるということは、まずもって不可能であると思われます。いま大手企業のほとんどが円高で国外に進出を図っているのが現状であります。そこで、競艇も一つの企業でありますので、これの誘致に積極的に取り組んでみてはどうかと思います。確かに市民の間でも賛否両論あると思いますが、これを誘致することによって八代活性化の起爆剤になれば大変すばらしいことと思いますが、執行部の見解を賜りたいと思います。  第4点、建設廃材の処理についてであります。  この問題については、これまでの議会においてもそれぞれの議員の皆さんからもお尋ねがあっているようでありますが、この問題は非常に重要な課題でありますので私なりにお尋ねをしてみたいと思います。一時期は政府の緊縮予算政策によって下降線をたどっていた公共工事も、最近は内需拡大政策によって事業量もふえてきているようで、まことに結構なことだと思います。現在は市内至るところで工事が施行され、交通関係については市民の皆さんに御迷惑がかかっている点もありますが、それらの点につきましては主管課におかれて万全の体制をとっていただきたいと思います。  そこで、工事が出ることは業者にとっては大変喜ばしいことでありますが、工事で出る建設廃材の処分に非常に困っておられるようであります。いままではそれぞれ自分たちで知り合いなどに相談して処分をされていたわけですが、市内のあちこちの沼池やダブなども利用できるところはたいがい埋め尽くされて、今後土捨て場をどこに確保したらよいか困っておられるのが実情であります。建設廃材と申しましても、産業廃棄物と一般土砂とがあり、簡単に処分ということもできないわけであります。それだけに当事者にとりましては御苦労も多いわけであります。  この問題は数年前から執行部も取り組んでおられたことも承知しておりますが、聞くところによりますと、最近市長に対して処分場の確保についての陳情がなされておると聞いておりますが、いま申しました産廃を含めた土砂処分場の確保について執行部ではいかが取り組んでおられるのかお尋ねをいたします。  第5点、観光についてであります。  去る12月の2日、各新聞に発表された阿蘇に総合レクリェーション基地、天草、本渡市と五和町にまたがる海洋リゾート基地等に関する記事が掲載されましたことはすでに御承知のとおりであります。阿蘇・天草が観光ルートで結ばれると、必然的に大分・島原とルート化され、中九州以北観光ルートが設定されるのは時間の問題であると思われます。  そこで、これからの観光開発について執行部はどのような取り組みをしようと考えておられるのかお尋ねをいたします。また、特にいま日奈久地先の埋立工事が進んでおりますが、今後どのように観光面において利用していかれるおつもりなのかお尋ねをいたします。  第6点、東部山ろくの開発についてであります。  この問題については、9月の議会で質問があっておりますが、本議員も59年の9月の議会においてこの問題について質問をいたしております。東部山ろくの開発については非常に関心を持っております。この問題についてはすでに構想が提示され、一部においては実施計画が進められておりますが、構想、計画というものは、そのときそのときによって変更でき得ると思いますので、私なりに二、三お尋ねをしてみたいと思います。  一つは木年3月に協和コンサルタンツから東部山ろく自然公園基本構想なるものが提示されておりますが、これを見てみますと龍峯山を中心としたところの基本構想というふうに受けとめられるわけでありますが、それはそれでいいとしても、我々が普通に言っている東部山ろくというのは、龍峯山から宮地の八丁山にかけての山並みのことを言っているわけですが、この東部山ろくの位置づけをどういうふうに考えておられたのかお尋ねをいたします。  2つ目に、この構想は市民を対象にしたところの自然公園なのか、それとも市民も含めて市外からの観光客の吸引も考えておられるのかどうか。  3つ目に、この構想は10年計画で、総事業費10億という提示がなされておりますが、これは市が委託をされるときに10億で構想を考えてほしいというようなことでこの数字が出てきたのか。また、この項の最後に、この構想によって今後実施計画が進められていくわけですが、対象地域における開発方向、及び実現へ向けての具体的手法、財源の確保等についての基本的な考え方についてお尋ねをいたします。  以上で1回目の質問を終わります。答弁については第1点から第6点まで一括してお願いをいたします。なお、不足の部分については再び登壇して質問をいたしたいと思いますので、答弁については自席で聞かしていただきたいと思います。以上。              (教育次長山田久雄君 登壇) ◎教育次長(山田久雄君) 学校給食に関係いたしまして、3つの点についてお尋ねがあっております。  まず、第1が学校給食の衛生管理についてでございますが、この学校給食が生徒、児童に対しまして、より楽しくよりおいしく、そして喜ばれる給食を実施するために日ごろからこの調理に関係する者はその資質の向上と意欲の高揚を図りながら、学校給食が安全で、より衛生的に調理をされて事故がないように常々心がけているところでございます。そのためには衛生管理面や安全面からの施設、設備の維持管理、調理材料や調理方法について細心の注意を図っておるところでございます。  調理面につきましては、納入される食材料をその都度栄養士、調理主任による検査を実施をして受け入れをしております。また、調理の上からは材料の洗浄、消毒、調理時間、調理温度について特に注意を払っておるところでございます。また、調理に従事をいたします栄養士並びに調理従事者は、定期的に健康診断を行い、毎日毎日自己の健康チェックをして調理に従事をいたしております。また、毎年保健所から講師をお招きをいたしまして、食品衛生講習会を開催をして関係者の研修を図っておるところでございます。  次に、施設面からは、毎日毎日生徒たちが使用いたしますところの食器食缶の完全消毒、調理に使用いたします調理器具の消毒そして保管、その他冷蔵庫の温度管理、水の消毒、並びに定期的な水質の検査も実施をいたしておるところでございます。  次に、調理をいたしますセンター及び給食を実施をします学校、園と、必要なところにおきましては、その責任者による検食を実施をして、安全確認の上児童生徒に給食をいたしております。なお、各学校、園の給食の受け室につきましては、施錠を実施いたしまして不慮の事故が起きないよう心がけておるところでございます。  次に、第2点目のセンター方式による経費の節減についてでございますが、センターの建設に当たりましては、センター方式単独校方式の比較をいたしました。建設費におきましては、当初5ブロックの建設費15億に対しまして単独校、幼稚園、小学校、中学校、養護学校37施設の建設費は約20億8000万円となりまして、1.38倍の費用が必要と計算をいたしております。  次に、調理に従事いたします調理者の数におきましては、センター方式では70名、単独校方式にいたしますと111名となりまして、1.58倍の人数を必要といたします。したがいまして、人件費の総額におきましても、センター方式の方が有利であるということは歴然といたしております。  ちなみに、人件費、それから需用費を含めた所要経費について、麦島センターとこのセンターの管轄でございます各学校の単独調理をした場合を比較をしてみますと、生徒1人当たりについてセンターの経費は9588円に対しまして、管轄の単独校では1.2倍から1.7倍の費用を必要となります。以上御説明を申し上げましたように、施設設備の整備の上からも、維持管理の面からもセンター方式が有利でございます。しかし、単独校方式にはそれなりのセンター方式にはないよさがございます。このためにセンターにおきましては、調理方法、配達等、特に工夫をして児童生徒に喜ばれる給食を実施をしておるところでございます。  次に、第3点目の今後の給食センターの建設計画でございます。球磨川以南におきましては、麦島ブロック南部ブロックの2つのセンターがすでに完成をいたして実動しております。今後は川北の地区に年次計画によりまして3つのブロックセンターを建設をいたしていきます。北部ブロックの対象校といたしましては、松高、八千把、昭和、郡築の各校区の小学校、中学校、幼稚園の約4000名規模のセンターを、東部ブロックにつきましては、太田郷、宮地、龍峯の各校区の小学校、中学校、幼稚園、約3600食の規模のセンターでございます。西部ブロックの対象といたしましては、代陽、八代校区の小学校中学校、幼稚園でございまして、約3400食の規模のセンターを建設いたします。  以上、3つのブロックの給食センターが完成をいたしますと、中学校を含めましてすべての学校が完全給食となりまして、これによって学校給食の充実が図られることとなります。  以上、答弁を終わります。              (建設部長増見豊彦君 登壇) ◎建設部長(増見豊彦君) 続きまして議員さんより御質問いただいております第2点、八代宮周辺の堀の整備、並びに第4点、建設廃材の処理について引き続いてお答え申し上げてまいりたいと思います。  まず最初に、第2点の八代宮周辺の堀の整備についてお答え申し上げます。御承知のとおり八代宮周辺の整備状況につきまして若干御説明を加えてまいりますが、城址公園は市民の憩いの場といたしまして、市の中心的観光地として重要な箇所であることは御承知のとおりでございます。県におきましても、昭和60年度より緑化整備事業としてシンボルロードの建設、交差点改良事業等が行われて、現在も継続して施行中でございます。市でも、また八代宮周辺の歩道の整備、雨水、汚水管を初めといたします公共下水道の整備が急ピッチで進めておりますし、また八代宮におきましても参道や境内内の緑化整備が進められておる状況でございます。また、松井神社境内におきましても、家屋移転を今年度一応完了いたしたような実情でございます。市では、さらに城址公園一帯の整備が急務となっている現状でございますので、今後整備計画を策定し、その計画に従って事業を展開してまいりたいとかように一応考えております。  ただいま議会を初め、市民の皆様方の各位からいろいろな堀の浄化についての御意見を賜っております。御承知のとおり、当問題につきましてはいろいろな要因がございます。  少し整理をさせていただきますが、まず最初に水の確保、すなわち取水の問題、第2番目に水の配水、悪水の排出、3番目に堆積土砂の排除、それから4番目に外部流入水の防止、5番目に鳥、水草の対応、これらの要因が挙げられようかと思っております。  御指摘いただいております下水道工事との関連でございますが、公共下水道工事の施行によりまして、汚水が堀の中に入ることはかなり緩和されるものと判断をしておりますし、また路面排水につきましても下水道工事の進捗によりましてオーバーフロー分の排水口を、下水道課と協議の上各自設置してまいりたいと考えておるところでございます。  また、堆積汚泥につきましても、基本的な工法としてはいろんな工法が検討されます。何せ堀の面積が1万7000平米という広大な面積でございますので、これらの処理のためには価格の、費用の問題等も検討されるところでございます。その中で、当面の対策といたしましては、御承知のとおり池の中に白鳥、黒鳥を中心とした鳥、これらのいわゆる数の問題、それからもう一つはタイワンナギを中心といたしました水草の問題等、これらの要因が自然浄化に与える要因として考えられますので、ここいらについて緊急的に対応してまいりたいと考えておるところでございます。  ただいままで堀の水の浄化について緊急的課題等について申し上げましたが、まず最大の案件といたしましては、やはり最初に申し上げましたように水の確保、すなわち取水の問題であろうと考えております。この件につきましては、行政の内部におきましても自主研究グループ等によりまして過去に研究をした経緯を持っておりますが、いろいろなケースが考えられます。  御承知のとおり球磨川から取水する問題、これらにつきましては水利権の問題、並びに施設整備の問題を伴います。また、近接地点に浅井戸を掘削する問題、これらにつきましては隣接する人家の用水への影響、考えられるわけでございます。また、現在の堀の水のそのまま使った地下系を利用した還元させた中の浄化方法、あるいは公共下水道で最終的に処理を済ませました水を利用する方法等々種々考えられるわけでございますが、いずれの方法もかなり困難性があり、多額の費用を伴います。  したがいまして、現状といたしましては、抜本的対策がなかなか決め手がないというような実情だろうと思います。しかしながら、先ほど申し上げましたように、この問題は市民の関心事でございますし、今後とも八代の顔の一つの要素であるというような観点に立って、行政といたしましても当面関します問題あるいは今後に向けた問題等々整理の上、当地域が文化財の指定区域内であるということも踏まえ、関係機関と協議を進めながら研究を進めてまいりたいとかように考えておるところでございます。  続きまして、議員さん御指摘の第4番目、建設廃材の処理についてお答えを申し上げます。この排土問題につきましては、市行政もただいままでいろいろな面で努力をしてまいった経緯を持っております。庁内におきまして、廃土対策特別委員会の協議会を設置いたしまして、市内全域にわたって対象場所の調査検討を進めてまいってきておりますし、当時は中北地先を対象としての国、県の機関にも協力を呼びかけ、陳情等を行ってまいった経緯を持っております。  今回、御指摘のとおり建設排土等捨て場に対する陳情が八代地区建設業協会よりなされておりますが、現在内部で検討を重ね、目下関係者とも接触中でございます。現在の段階では、陳情者、また候補地の地権者等関係者の陳情内容または処理方針に若干一致しない点がございますので、今後なお指導的立場において関係者間の調整を図ってまいりたいと、かように考えております。現在、陳情者が要望しておられます場所は、処理地本体の問題のほかに進入道路の問題、周囲の条件整備の問題等が多々ございます。これらの問題につきましても、先ほど申し上げましたように行政内部の協議会の中、あるいは陳情者間の過程の中におきましてさらに今後継続して話を進めてまいりたいと考えております。  ただいまこの協議過程の中にあるわけでございますが、この問題は昨今からの建設業者の懸案事項でございまして、一般土砂としての処理地あるいは産廃を含めた処理地等双方の考え方で行政の対応も異ってまいるのは御承知のとおりでございます。これらの考え方いかんによりまして、行政といたしましても国、県にも関連する問題でもありますし、また市内全域的な問題として今後さらに継続して検討してまいりたいとかように一応考えておる次第でございます。  以上で答弁を終わります。              (助役沢秋利君 登壇) ◎助役(沢秋利君) 前田議員さんの御質問の第3点の項目について御答弁申し上げたいと思います。  八代市の活性化の一つの具体的な方策として、競艇場を誘致してはいかがだろうというような御提案でございます。御意見でございます。その御趣旨十分拝聴させていただいたわけでございます。で、この問題、現状としてどうなってるのかということをまず第1にお話を申し上げたいと思うわけでございますが、現在まで私どもが調べました範囲内では競艇場全国で24カ所あるわけでございますが、御案内のように九州では若松、それから唐津、大村、芦屋、福岡と、大体5カ所が設置されておるようでございます。  御承知のようにモーターボート競争法によりましての自治省あるいは運輸省の指定、認可、許可をとるように相なっておるようでございます。これらの公営競技につきましては、御案内のように地方公共団体の財源強化に大変貢献をしたというようなこと等は、過去において十分承知をいたしておるわけでございますが、最近のこの運営状況、あるいは経済事情等を見てまいりますと、大変厳しい環境にあるようでございます。経済の低迷によりまして収入が少なくなってきておると、そういう関係等で身入りも少ないと。したがって、それを予定しての財政運営をやっておる地方公共団体については、大変な厳しい環境にあるというようなそういう現状にあるようでございます。  法律的にあるいは制度的にこれを見てまいりますと、実は昭和36年に総理府の附属機関の中に公営競技調査会というのが出てまいっておりまして、ここからの一つの答申案としまして現行制度の存続を認めて、いわゆる現在あるものは認めて、少なくとも現状以上にこれを奨励しないと。したがって、競艇場その他等の新設等については認めないという答申が出ておりまして、それに関連をして公営競技関係法律の改正が行われておるようでございます。このような現状から見ますと大変厳しい、しかも容易でないという現状にあるわけでございます。  議員さんも御指摘になりましたように、やはり地域の活性化、何か一つの大きなあるいは広範なレジャー、あるいはイベント、こういうもの等をやってはどうかという一つの提案としてのお話でございます。私ども市内の産業を一層活性化を図る意味におきまして、産業基盤づくりを初めといたしましてのその他のレジャー産業の誘致でありますとか、振興でありますとか、こういうこと等については十分配慮してまいりたいというふうに考えておるところでございます。競艇場等につきましては非常に厳しい、しかも容易でないという現状でございます。  それから、先ほどの御質問の中にも前の岩尾市長時代にそのような話があって、文教都市だから断ったというような話があったんではないかという御意見でございます。そのいつあるいはどういう場所でそのような話があったかいま思い出しませんけれども、文教都市だから断ったということではございませんで、やはりただいま申し上げましたような一つの国の方針あるいは関係機関の取り扱い基準、こういうもの等から考えまして、とてもできるものではありませんというようなことを多分申し上げておるんではなかろうかというふうに考えておるところでございます。今後とも関連につきましては十分研究検討、こういうもの等は重ねていきたいというふうに思っておるところでございます。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 前田議員さんお尋ねの中で、私は東部山ろくの開発についてお答えを申し上げます。  皆様御存じのように、本市は現在海、山、川にそれぞれ新しいレジャー観光基地を開発しょうともくろんでおるわけでございますが、山ろく地帯の目玉といたしまして東部山ろくの開発を進めておるところでございます。したがいまして、これはかなり多岐にわたっておりますけれども、なるべくお尋ねのそれぞれの観点につきまして簡潔にお答えを申し上げてまいりたいと思います。  まず、第1点は、この事業の対象範囲をどこまで考えておるのかというお尋ねでございますが、古麓地帯から水無川沿線、宮地東町一帯を含む地域、それから龍峯山にかけて太田郷の一部を含むと、こういう地区を対象といたしておるわけでございます。  第2番目に、この事業の対象客と言いますか、どういう人を対象に考えておるかという点でございますけれども、これは4つのゾーンに分けて各種の魅力ある趣向を凝らしまして、市民のみならず市外の皆さん方も来ていただけるようなものを構想いたしておるわけでございます。  第3番目に、この構想は10年で10億の事業費ということが示されておるわけでございますが、これは市単独の財源ではなしに、国、県、さらに民間活力の導入を含めてこのような一つのめどを立てておるわけでございます。もちろんこれは固定したものではなくて、うまくまいりますればあるいは10億を超す額になりますし、あるいは困難の場合はこの10億を下回るということも考えられるわけでございます。  第4番目に、この財源を確保するための手法、そういうものについてのお尋ねでございますが、これは詳しく申し上げますといろいろございます。国の関係で申しますと、建設省でカントリーパークあるいはふるさとの森づくり、そういったものございますし、また林野庁関係でも同種のものがございます。自治省でもございます。そういった手法それぞれ補助率が若干異なりますけれども、今後これらのことにつきまして、この手法につきましては先ほど御設問の中にもございました協和コンサルタンツから示されております一表がございます。かなり詳しく可能性の高いもの、あるいは可能性の低いもの、そういうものの区別もしてございますが、これを一つ一つ細かに検討いたしまして、なるべく効率のある手法でもって財源の確保を図ってまいりたいというふうに考えております。  今回お願いをいたしております龍峯山の5合目に考えました一つのゾーン、創造の場、これにつきましては300万でもってこの基本計画あるいは実施計画をこれから立てようとするところでございまして、その財源は通産省の工業再配置促進補助金を充てておるわけでございます。  以上、お答えといたします。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) 私の方から観光についてお答えを申し上げます。  まず、観光の開発、観光の振興というようなまず基本的なお尋ねでございましたので簡単にお答えを申し上げますが、まず観光の振興に当たりましては、何を言いましても第1番目は観光の核づくりであろうとこういうふうに思っておりますし、この観光の核づくりもやはり以前は日奈久でいえば温泉だけでよかったんでございますが、やはり最近は複数でなくてはならぬとこういうふうな考え方を持っております。  そのために、2つ目には資源の開発、こういうようなものを考えなくちゃならぬだろうと。特に、八代地域内では議員さんも御承知のように、史蹟あるいは文化財そういうものもたくさんありますので、そういうものも取り入れながら複数的なものを考えていくとこういうふうなこと。  それから、3つ目にはやはりどうしてもマリン観光と、こういう方面にも当然今後力を入れていかなければならぬだろうとこういうふうに思っております。特に、現在観光漁業を行っておりますが、相当数ふえておりますので、これらとも複合しながら考えていきたいとこういうふうに思っております。特に、日奈久の問題につきましては、後でもちょっと申し上げますけれども、温泉、スポーツ、レクリェーション、こういうものを中心に考えていきたい、こういうふうに思っております。大体基本的な考え方としては以上でございます。  この中で、やはりどういうふうなしょせん取り組まなくちゃならぬ努力事項というのが幾つかあります。それらについても二、三申し上げてみたいと思いますが、どうしてもやはり宣伝の強化と言うんですかこういう問題、それから地域の観光関係の組織の充実、こういうものも考えなくちゃならぬだろうし、受け入れサービスこういうものにもいろいろと御注文いただいておりますので、地域の皆さん方とも協力をしながら十分検討さしていただきたい、取り組んでいきたいとこういうふうに思っております。  なお、大きなお尋ねの2番目でございますが、埋立地の整備というものはどのように今後進めていくのかとこういうことでございましたのでお答えを申し上げますが、いまの段階ではまだどういうふうに具体的にやりますというところまでははっきりいたしておりませんが、特に先ほども申し上げましたが、健康増進あるいは交流の保養、それからレジャー、こういうようなところに位置づけをしたらどうだろうかとこういうふうに思っております。  整備の内容といたしましては、温泉を核といたしまして健康増進のための入浴、施設やあるいは集会、研修、それから文化教養のための施設、また公園や多目的広場、温泉プールや海水プール、それにゲートボール場やテニスコートなどを考えまして、軽スポーツやレジャー施設などを配慮した考え方はどうだろうか、こういうふうな大ざっぱな考え方でございますけれども、そういう中で今後いろいろと地域の方々と協議をしながら、先ほど御案内のようにコンサルに頼みましてのいろんな示唆を与えていただきましたので、それらをもとにしながら研究努力をしながら取り組んでまいりたいと、こういうふうに思っております。  簡単ですが、以上お答えにさしていただきます。 ○議長(増田文雄君) 教育次長から発言の訂正の申し出がありました。これを許します。              (教育次長山田久雄君 登壇) ◎教育次長(山田久雄君) ただいま学校給食に関運いたしまして、今後の給食センター計画を答弁をいたしましたが、その中で代陽・八代校区のブロックを北部ブロックと申しておりましたが、これは西部ブロックの誤りでありますので、謹んで訂正をさしていただきます。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 先ほどお尋ねの中に日奈久埋立地の利用について、その経過あるいは今後の進め方、このお尋ねがございました。改めて追加をしてお答えを申し上げたいと思います。  この地区の開発につきましては、日奈久温泉地域観光開発基本計画というものをつくっておりまして、これに基づいて取捨選択をして今後進めるわけでございますけれども、まず基本的には、御承知のように日奈久の町というのは非常に歴史の深い温泉地、町でございますので、その町を今後町の雰囲気を生かすということ、そして同時に温泉町として栄えていくということをひとつ考えなければなりませんし、また二見地区には、これも御承知のようにゴルフ場が開設されますので、このゴルフ場、二見山ろく一帯、それから温泉街、それとこの埋立地が有機的な関連を持てるような開発をひとつ進めたいというのが基本でございます。  埋立地につきましては、スポーツ施設を初めいろいろなことが考えられるわけでございますけれども、一つ新しい観点といたしましては、若い女性を吸引できる、最近はやり言葉でございますエステティック施設、美容健康増進というふうに訳されると思いますが、そういった施設を一つ張り込むということをいま詰めておるところでございます。これは私ども役所の側のだけの考え方だけではなくて、地域の皆さん方の御要望これを十分聞き取る必要がございますので、政策審議員室の方で主体になりまして地域に出かけまして、地域の指導者の皆さん方あるいはお世話役の皆さん方、あるいは若い方々との話し合いの場をいま進めておるということでございます。  温泉プールや海水プール、それからゲートボール場、テニス場と、いろいろな案が出ておりますけれども、まだ十分絞り尽くしておるわけではございませんで、なるべく早い機会にこれを絞り込んで所期の目的を達成いたしたいというふうに考えております。  以上でございます。              (前田慧君 登壇) ◆前田慧君 ただいまそれぞれの担当者から御丁寧な答弁がありましたので、ある程度の理解はできました。  そこで、それぞれの項目について要望、さらには二、三の項目についてお尋ねをする予定で準備をいたしておりましたけれども、私が自分自身で定めた時間があとわずかになっておりますので、すべて要望にとどめて終わりたいと思います。  第1点については、先ほどの答弁で、衛生管理の点は問題ないということです。しかし、会後市内全域においてセンター方式がとられるということになりますと、問題が起きないとも限りませんので、このことについては今後十分注意をしていただきたい。  それから、今後の建設計画でありますが、球磨川から北側については3ブロックに分けて建設をされるということですが、同じ市内の子供たちが、一方においては5年前から、すでに57年から、片方においてはこれから建設と。それも3ブロックとも完全にでき上がるのは数年後ということになりますと、子供たちにとっても保護者にとっても少し不公平ではないかと思うわけであります。財政面でいろいろ難しい点もあろうかと思いますが、そこらあたりは十分考えた上で建設に当たっていただきたい。  それから、第2点についてでありますが、先ほどの答弁で八代宮周辺の整備については、県と一体となっていろいろな角度から整備を進めると。同時に、堀の濁り水についても雨水管、汚水管工事が完成後は何とか考えたいということでありますので、大いに期待をいたしておきます。  第3点についてでありますが、いろいろな面で大変難しい。特にその認可となればなかなか認可がおりないのではないかと。そしてまた同時に、既設の競艇場の収益面も余りよくないということですが、この競艇場の誘致については市民の皆さん方の中には非常に期待をしておられる人も多いわけで、現在のこの八代市のこの不況を行政やあるいは議会の力で何とかしてほしいという声も強いわけですから、この問題についてはさらに調査検討をしていただきたいというふうに要望をいたしておきます。  第4点については、先ほどの答弁で執行部も努力をしておられるということは十分理解できました。この問題は急を要する問題だけにいろいろ難しい点もあると思いますが、早急に解決をされるべく今後なお一層の努力をお願いいたしておきます。  第5点についてですけれども、観光という問題は非常に幅の広い問題だけに、その取り組みも難しいわけですけれども、私が議員になりまして約5年になりますが、これまで行政あるいは議会も本当に真剣に観光面に取り組んできたと思うわけでありますが、残念ながらその跡形は何一つ残っていないような気がいたします。  そこで、先ほどからいろいろ日奈久地先の利用の問題も御説明あったわけでありますけれども、この日奈久地先の埋立地を八代の観光の新たな目玉にするための観光施設、すなわち大型レクリェーション基地、県や国あるいは民活でもいいわけでありますが、考えてみてはどうかと。もう少し具体的に言うならば長崎のオランダ村、これに似たようなああいった施設をつくり上げてみてはどうかというふうに考えるわけですけれども、これについて執行部の見解を賜りたいというふうに思っておりましたけれども、答弁は結構であります。それから、先ほど公室長から東部山ろくの問題についても弄常に詳しく説明がなされたわけでありますが、いまの段階では構想ということで、実施計画に当たってはそれなりに範囲を広げて、予算の総額についてももう少しふえるかもしれないというような非常に期待の持てる答弁がございましたので、そういうふうにお願いを申し上げまして、一応私の質問を終わらせていただきます。どうも。(拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) 昼食のため午後1時まで休憩いたします。              (午前11時18分 休憩)          ────────────────────              (午後1時05分 開議) ○議長(増田文雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜19(続き) ○議長(増田文雄君) 日程第1から日程第19までの議事を続行いたします。  湯野晃君。              (湯野晃君 登壇) ◆湯野晃君 自由民主党の湯野であります。通告に従いまして順次質問いたしますんで、執行部の方におかれましては簡潔に的確に御答弁を願いたいと思います。  まず最初に、教育文化センターの建設についてでありますけども、本議員、かつてこの審議会の委員のメンバーでもありました。したがいまして、ちょっと古くなりますけども、そこいらを踏まえ御質問をいたしたいと思います。特に、教育委員会の委員長も当時の委員でありますんで、その付近の経過は十分御認識だろうと思うんですので、よろしくお願いをいたします。
     さて、この答申が出ましたのが昭和55年5月の26日というふうに記憶をいたしております。当時のメンバーが30名、前の清田高専の校長さんを座長として数10回にわたる協議を重ね、成案を得、答申がなされたわけであります。執行部のみの会をはさみますと60数回になるというふうに聞いておりますんで、この答申非常によくできたなというふうに、自我自賛ですけども私も満足な答申であったと自負をしたわけですけども、当初の計画の3点セットであります公民館、博物館、図書館、この3点セットで教育文化センター、その建設用地も我々がかつて住んでおりました大書院の周辺ということで、大いに商店街の皆さんとともにその完成を心待ちにしておったわけですけども、その3点の中の1点がいち早く松井家の前に図書館が完成をしております。そういうことで、当初の答申案がその一角から崩れてしまったと。まことに残念ですけれども、それはそれなりに私は評価したいと思うんです。  たまたま最近になりまして、松井文庫が非常にクローズアップされてまいりました。だといたしますと、この松井家の宝物は門外不出の逸品もあるやに聞いておりますし、県の文化財審議員の手によってその調査がいま行われている最中と聞いております。膨大な資料でありますし、しかもその取り扱いが非常に慎重を期していらっしゃるそうで、三渕先輩の意見を聞きますと、あと何年かかるやわからないと。それだけ膨大な資料が残ってると。細川家の永青文庫にまさるとも劣らざる家宝がたくさん残っていると。  そういうことで、ついせんだっていち早く松井文庫の世話人の方から趣意書がまいったんですけども、これは例が悪いんですけども、かっての中間部屋を改装して、そこにある程度の宝物を展示をしたいという趣意書が回ってきております。もちろんそういう趣旨については大賛成ですけども、それはやっぱり一個人、一企業、一法人がされる限界というものがそれだけであります。  いま展示されているのは、これは私もよくは知りませんけれども、かつて馬小屋だったというふうに聞いております。今回は西側の門から入って右手の方にありますけども、たしか中間部屋だったと思うんですが、そこを改装をし、宝物の一部を市民の皆さんに展示をしたいということで、そのこともまことに結構ですけども、いまから先何年かかっても調査が終わらぬという膨大な宝物を展示するには余りにも小さいんじゃないかと。11万都市としてこれは恥ずかしい限りであります。したがいまして、この博物館の建設を執行部は、特に教育委員会はどういうふうに考えていらっしゃるか御答弁を願いたいと思います。  ちなみに、これは仄聞の域を出ませんけども、宮崎県の日向市ですけども、広域で20数億かけて文化センターの建設を予定されていると、計画をなされている。このこともどうかひとつ委員会で調査をし、研究をされてはいかがでしょうか。このこともあわせてお願いをいたします。  この文化財は、やっぱり市民の文化高揚を高めるのみならず、観光資源としても大事なやっぱりものでありますんで、ぜひこのこともあわせて前向きに検討し、いち早く望んでおります博物館でありますがゆえに実現していただきたいと思います。これは教育委員会のみならず、市の執行部の方もよろしく御配慮をお願いする次第であります。  さて、2番目のJR八代駅の改修のことでありますけども、八代市の陸の玄関であります八代駅が旧態依然たるままであります。幸い公共下水道があそこまで通りましたんで、あのにおいが非常に強かった便所は水洗化されるというふうに聞いております。したがいまして、この機を逸せず駅舎自体を八代のカラーに合う八代らしい駅舎をつくっていただく。これは駅前商店街の再開発が叫ばれてもう数年になります。  どうも最近は、後で質問の第3点に挙げておりますレインボー計画の方が優先してしまって、旧来のいままで我々が非常に利用し、利便をかこってまいりました八代駅の駅舎のことは置き去りになってしまっておると。どちらが先かわかりませんけれども、やっぱり既存の八代駅も我々は、大事な我々市民の陸の玄関でありますがゆえに、このことも商店街の皆さんと官民一体となってJR九州の施設局にいま陳情する時期じゃないかというふうに思いますんで、この駅舎改築についても十分御勘案をいただきたいと思います。  さらに、蛇足ですけども、先ほどの新聞で阿蘇の一の宮駅、それから竜田口駅、さらに三角駅、これは改築が決定したやに聞いておりますんで、そこいらはどういう段取りでどういうプロセスを経て改築にこぎつけたか、そこいらも十分勉強される必要があるんじゃないかというふうに思いますんで、ぜひひとつJR八代駅舎の改築も、今回水洗化だけの便所の改築でなしに、両々相まって全部の見直しをぜひやっていただきたいというふうに思います。  第3点のレインボー計画ですけども、これはこの計画も5ヘクタール以上20ヘクタールまでですか、人口が5万都市以上で20万都市、県庁の所在地外というふうに月刊建設という雑誌、新聞で見たわけですが、いち早く我が八代市の球磨川駅跡地もその認可の中に入っておりますんで、膨大でしかも大きな計画でありますんで、相当な会合を重ねながら市民のニーズにこたえるべく計画を立てなくちゃなりませんけども、これも月刊建設の資料ですけども、まずその組織ですけども、これは膨大な組織であります。  構想検討委員会、幹事会、作業部会、調整懇談会、さらに代表懇談会、この代表懇談会には我々議員仲間から2人の議員さん選出でありますけども、これだけの膨大な組織で、しかも構想検討委員会というのは、ほとんど東京の大学の先生とかあるいは建設省の高級幹部というふうなメンバーでなされておるやに聞いておりますんで、これはまあ表現非常に悪いんですけども、ともすれば補助金の、補助事業ですんで上意下達にならないように、少なくとも11万市民のこれまた大事な球磨川駅の財産でありますんで、あらもうとんでもない構想になってしまったというふうに禍根を残さないように十分検討し、この計画に取っ組んでいただきたいと強く要望いたします。  さらに、このレインボー計画が既存の商店街を中心とする商工業、あるいは野上地域にあります体育館を中心とする運動施設とどういうふうに連携をさせるか、これも大事な問題点だろうと思いますんで、この点交通の体系の面、そういう面からもひとつぜひこの計画はこれは立派なものができたと、後世に胸を張って残せるという立派な構想のもとでこの計画をやっていただきたいとお願いをする次第であります。  さて、第4点の親水公園ですけども、私が所属をいたしております建設衛生委員会、前期からですけども、この親水公園、相当見学もさしてもらいました。だけども、いま一という感なきにしもあらずであります。  幸い私たちは母なる川の球磨川を持っております。ことしで3回目の球磨川屋外の野外の造型祭、本議員も毎回拝観させてもらっておりますけども、どうもその我々が子供の時代にあの遥拝の瀬に休んだ記憶からいたしますと、あんまり堤防がよくでき過ぎておりますし、しかも治水だけの面で護岸がなされておると。子供1人でとても遊べる場所でありません。コンクリートの廃材がそのまま放置してあると。水に親しめという方がこれは無理な状態であります。  図らずも木村市長のもとで緑と水の潤うまちづくりと、高い理想のもとにまちづくりがいま進められている途中でありますけども、我々が一番大事にしなくてはならない河川敷ですから、どうかひとつ今後ともに造型祭があると思いますんで、このこともぜひひとつ公園らしいたたずまいになりますようにお願いをしたいわけであります。幸い遥拝頭首工の工事が、改修が8億どれだけかの予算がついておりますんで、この工事とあわせてぜひひとつやっていただきたい。  本議員、球磨川河童会のメンバーでもありますし、その席で、ついせんだってですけども、ここの馬場所長さんにもお会いしまして、遥拝から球磨川左岸のあの一帯を、すでに運動公園はできておりますんで、その上流の方を親水公園、水に親しむ公園、これをぜひやっていただきたいというふうにお願いをしてあります。これも文化関係、そういう関係者の皆さん多数いらっしゃるんですけども、その人たちの意見を十分聞きつつ、これも官民一体となってぜひ母なる川と呼べる親しみやすい遊べる公園をぜひつくっていただきたいというふうに思います。  さらに、右岸の方ですけども、いま工事が行われております札の辻ですけども、かつて私が前の私たちの会長であります田上会長と一緒に、当時の若松建設省の所長さんだったと思うんですけども、石段の階段が昔のたたずまいを残してあるのはもうあそこだけです。いま工事中ですけども、どういう様相を呈するかわかりませんけど少なくとも球磨川の、あらまあ昔のこととて草履履きで大分上がり下がり、真ん中がえぐれて昔の面影をとどめる大事な石段でありますんで、これもぜひひとつ残していただきたい。陳情は個人にはしておりますけども、まだ確たる答えがありませんで、そのこともぜひひとつお願いをいたすわけであります。  この札の辻の階段をおりますと、北の方を見ますと、かつて八代城の大手門に真っすぐ通っているというそういう場所であります。こういう大事な場所でありますから、ため見るとただ白石で石段をつくってるというそれだけですけども、やっぱり昔のたたずまいですんで、これはひとつぜひ残していただきたいというふうに思います。  これは本議員が文化財のことであんまり造詣ありませんで、中途半端な質問で恐縮ですけども、かつて松井家が持っていらっしゃった能舞台のことについて触れたことがあります。熊本市の出水神社で、文化の殿堂として、シンボルとして能舞台を移すんだというふうに高く評価している。すでに持ってる八代はそれをもう何とはなしに、新聞紙上発表になって初めて能舞台が移ってしまったと。みんな後手後手であります。そういうことがありませんように。  ついせんだっても永御蔵の門ですけども、これも売却をされました。ただ有志の方のお骨折りで春光寺の門にいま永御蔵の門が移転移築されているわけですけども、これはありがたいことですけども、さてその前に文化に対する視点ですけども、いま洋服屋が建っておりますけども、その工事に際して何か文化財が埋没しておらないかということで、大事な場所を売却してその後でありはせぬかというふうに発掘すると。買った方も大変だったと思うんです。工事はストップになりますし、その前にそういう文化財があるという場所であるならば、なぜ市がそれに手をつけなかったか、まことに残念でたまりません。  このことも十分考えますと、八代市には非常に歴史が古い町でありますんで、そういう史跡、文化財があります。点として残っております。これを何とか点を線につなげ、そして面につなぐ努力をいまの時代にしなくちゃ八代市の文化財はほとんどなくなってしまうというふうに憂うる一人であります。我々が球磨川遥拝の瀬、黒瀬それから天神羽根、萩原駅、それから札の辻、徳淵の津というふうに昔から親しみなじんでおりますその建造物、あるいは史跡は全部なくなってしまう。こういうことはやっばり後世に向かっても申しわけない気がするわけであります。それを創造された人の英知、それを継承する我々の責任であります。継承し、そして後世にその文化財を残すという我々の責務もありますんで、このことも十分御勘案の上善処されるように強く要望いたす次第であります。  以上、4点申し述べました。再質問は発言席からいたしますんで、よろしくお願いをいたします。              (教育次長山田久雄君 登壇) ◎教育次長(山田久雄君) 教育文化センターに関係をいたしまして、松井文庫のコレクションと博物館との取り合いの点で御質問があっております。  それで、これまで教育委員会が取り組んでまいりましたこの問題についてのことを、教育文化センター事務連絡会の成り行きの中でお話をしてみたいと思います。この教育文化センターの実現に対します市民の皆さんの気持ちを考えますときに、一日も早く現実のものとして市民の皆さんの前におこたえをすると、そういうことが私たちの責務と考えて、その建設着手に対してこれを急いでおるというところでございます。  62年度になりまして、これまで議員さんを入れますと3人の議員さんからこの問題について御質問をいただいておるわけでございますが、前回までのときにこれからは月1回の割りで検討のために教育文化センター事務連絡委員会を開催をするというふうに申しております。昨年度が建設予定地におきます建設プランづくりについてやってきたわけですが、その予定地におきましては、やはり敷地の形状あるいは交通の問題、駐車場、あるいは周辺環境との関係等、やはり検討すべきものがまだ残っておるわけでございます。  そこで、本年度は予定地外の城址公園周辺について検討を進めておるところでございますが、公民館あるいは博物館は、この公園敷におきましても建築可能な建物でございますし、城址公園にふさわしい形態の建築物として実現も可能でございます。  こういう中で、博物館につきましては、これまで人文系の博物館として、八代の古代から現代までの移り変わりとお祭りをテーマとした常設展示というものを考えておったわけでございますが、これに先ほどお話の松井文庫所有の松井コレクションが常時展示できるような常時展示場をつくりますと、松浜軒と一体となりましてその意義はさらに深くなってくるものと考えられるわけでございます。美術館的博物館という位置づけで、常に松井コレクションが展示された博物館として集客力のある博物館が実現できるものと考えられるわけでございます。しかし、これには関係法並びに文庫との協議等解決すべき事項もございます。  これからは、さらに文庫のコレクションの内容を検討し、博物館の内容充実を図りながら、中央公民館とともに本年度内に位置、形態、内容等について大まかに表明できるように努力をいたしておるところでございます。ただいま大切な幾つかの点につきまして御教示をいただきましたことに感謝を申し上げ、ぜひそういうことを踏まえて事を運んでいきたいと思います。終わります。 ◆湯野晃君 いま次長の答弁に、ことしいっぱいにその計画案をつくるとおっしゃいましたですけれども、かつての答申案を見てみますとですね、なかなか参考になる面が多々あると思うんですが、その中で特に八代郡市の平家の落人の、八代郡市の資料等々も集めるというふうにうたってありますんでですね、そうなりますと先ほど私が申しましたように広域でこれをやる計画はなされないのかどうか。  家荘から下りまして氷川を中心とするあの一帯の膨大なやっぱり資料があると思いますんで、郡市一体となる展示場の計画変更はできないものかどうか。人吉がカルチャーセンターというのをつくっておりますけども、あのセンターも広域でやっておるわけですね。そういうことで、すぐ近所にそういう施設がありますんでですね、幸い一部事務組合のあれで広域のあれはできておりますんで、それに文化を乗っけるだけですんで、このことも考えられるあれはないかどうか、その点ひとつお願いします。 ◎教育次長(山田久雄君) 基本としましては、先ほど申しましたような展示内容になるわけでございますが、これは御存じのように、それぞれ博物館展示内容については、その時期に応じて変更いたします。そういうことで、それぞれの連携された館からの委託を受けて展示をすると、そういうことは十分考えられることでございます。 ◆湯野晃君 それからですね、市民の有志の皆さんからも相当基金が集まっておると思うんですけども、その基金幾らですかね、どれくらいありますか。 ◎教育次長(山田久雄君) 62年3月末で8億0445万1000円でございます。 ◆湯野晃君 8億数千万あります。これは土地を新たに物色し、その土地代を含めると これはちっちゃなものになってしまいますんで、当初計画されております我々が住んでおりました大書院跡ですけども、あそこを中央公民館と博物館、分にするとその1つはできると思うんです。駐車場も十分とれますし、そこいらお考えはどうですか。具体的になってしまいますけども。 ◎教育次長(山田久雄君) 61年度中に現在予定地につきましては博物館あるいは中央公民館、それぞれ2点の場合あるいは1点の場合、検討を済ましたわけでございます。十分1点の場合は可能ではございます。ただ、形状がごらんのとおりの形状でございます。あるいは道路との問題あるいは周景との問題、その点についてもう少し検討を要するということでいま残しておるところでございます。 ◆湯野晃君 これは私の提言ですけども、前の実業クラブの跡が商店街の皆さんの関係で売却云々の話もあっておりますんで、そこいらを執行部はどういうふうにとらえられてあそこを活用されるか、また市が買い取る意思があるか。このことによって大書院の跡のあの広場ですけども、あれとそれからこちらの裁判所横の、いまトイレだけがつくってありますあの周辺に、そうしますと松浜軒、図書館、博物館というふうに連携が保てるんじゃないかと。ためにはやっぱり公園のかわるべき面積の公園が必要かと思いますんで、そこいらはどうですか。 ◎教育次長(山田久雄君) 先ほどの説明の中に公園については関係法との云々と申しましたのは、公園内に建てる品物というのは限られた公共的なものがございます。その建物を建てるにつきましても建ぺい率というのがございます。それで、建物を建てるについては、必然的に公園面積との建ぺい率の中で建物の広さは決まってしまうと。それより以上の広さの建物が必要な場合には公園の買い足しが要るということでございます。 ◆湯野晃君 そういうこと等も含めながらですね、先ほどの御答弁だろうと思うんですが、やっぱり八代城址を中心とする文化ゾーンですかね、史跡のゾーンですか、そういうことをやっぱりこれは市民みんながそういう考えであると思いますんでですね、ぜひひとつ先ほど演壇で申し上げましたとおりに、ああいう施設をつくって困ったなというふうにならぬようにひとつ十分研究されてですね、立派なものをつくっていただきたい。これもやっぱり急ぎませんとですね、何かこのごろは、これはもう8年ですよ、答申が出ましてから。そのまま放っておいたというのはこれはやっぱり執行部の責任になりますし、我々にも責任ありますけども、こんなことじゃ僕はつまらぬと思うんです。  たまさかレインボー計画が出てきて、みんな執行部の頭が向こうにいってしまって、もともとの構想は影が薄くなってしまうということじゃだめですんで、やっぱり最初からの計画、もちろん基本計画にあります文化センターですから、ぜひひとつ一日も早く建設の方向に向かって検討されるように強く要望いたしましてこの項を終わります。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 湯野議員さんお尋ねの中で、JR八代駅の駅舎改築の問題と親水公園について、公園計画についてお答えを申し上げます。  まず、第1点のJR八代駅改築についてでございますが、これは議員も御承知のように、これまで駅前開発を含めまして、市、地元、それぞれ計画を立てられましたけども、諸般の事情から今日まで総論賛成、各論行き詰まりということで遺憾ながらその実現を見てないわけでございます。かつて駅の改築につきましては、旧国鉄が単独でこれをつくるというのが本来の建前であったわけでございます。しかし、折悪く国鉄の多額の負債を抱えた状態で民営化に向かうころから、民営化の計画が出ますころから単独ではできなくなって地元が全部負担をするという形でならばという状況が出てまいったわけでございます。そういう中で現在まだ低迷をいたしておるわけでございます。  そこで、まずこの付近一帯の開発につきましては、御承知のように都市計画街路を駅前から国道に向けてこれと交差する萩原・出町線の拡幅整備の緒についておりまして、これを一つの起爆剤にしてこの付近一帯の開発を図り、あわせて駅舎の改築に向かうと。あるいはまた、公共下水道を布設いたしまして、これも一つのこの地域の開発の一つのかなめにしていこうということでおるわけでございます。しかし、肝心のこの駅舎の改築そのものにつきましては、今日まで具体案がございません。  しかし、最近旧国鉄からJRにかわります段階で、御設問の中にもございましたが、大変企業意識でもって従来とは変わった積極的な取り組みが各地でなされるようになっておりますし、九州支社におきましても、九州全体の現在の駅舎を改善改築するという動きが出てまいっております。  例えて申しますと、八代駅の場合は水洗便所にすると。現在大変暗くて汚い便所でございますが、これをかつての出札口の方に移して水洗便所にするという計画がございます。あるいはまた、跨線橋、大変これも古いんですが、一部これを塗りかえるというようなこと、それからすでにこれは改善がなされておりますけれども、待合室を区切りをするということ、それからハンバーグ食堂等ができております。こういう一連の改築改装がなされておるわけでございますが、この際ひとつ全般的な状況を見きわめて国鉄に地元と一緒になってひとつ働きかけて、ぜひスマートな、小型であってもスマートな駅舎の改築ができないものであろうかということをいま検討をこれから開始しておるところでございます。  したがいまして、これはまだ断定的なことは申し上げかねますけれども、おしゃれな駅、きれいな旅という国鉄のキャッチフレーズにのっとった駅舎の改築にひとつ向かいたいものであるというふうに考えておるわけでございます。  第2点の親水公園、その中の第1点の遥拝ぜき下流左岸一帯の整備でございますが、この親水公園につきましては、これも御承知のように市の未来像の一つに掲げております緑と水の潤うまちの実現のために、このような地区に親水公園と申しますか、そういうものを展開することはぜひ必要でございますし、お話の中にございましたように、この地区一帯に現在球磨川造型祭が行われておりますし、これは国の主催、県・市の共催の形での、あるいはまた実行委員会の開催での国民文化祭にも繰り入れられたというようなことがございます。  建設省といたしましても、現在河川の修築整備に当たりましては、利水あるいは治水という観点のみから進められておりましたけれども、今日では快適な環境を保ち、周景をよくするというような観点、あるいは憩いの場としてこれを活用していくというふうに国の施策が転換しつつございます。もちろん、利水、治水の面は従来どおり遂げられていかなければなりませんが、新しい一つの観点としてそのようなことが出てまいりましたので、ひとつこの地区は一部民有地も含まれておりますけれども、建設省の計画との絡みもございますけれども、働きかけまして、ぜひ植栽公園といったものを考えてみたいと思っております。  なお、この球磨川沿岸全体について、御趣旨に沿うような全体計画をひとつ立ててですね、手のつくところから部分的に整備改修を加えていくというふうに考えておるわけでございます。  それから、第2点の前川札の辻、徳淵の津は、これもおっしゃるように大変歴史的に大事な場所でございます。徳淵の津は、近世初頭に八代の港としていんしんを極めたところでございますし、そういう施設をよりよく保存することによって八代の風土、ロマンを保つという上でも、あるいは今後いま申し上げましたこの球磨川一帯の周景を美しくするというような点でも非常に重要なことでございます。  かって、昭和61年の2月18日付の建設省のこの河川改修に際しましても、教育委員会の方から史跡等の保存についてかなり具体的な申し出をしてございます。石段あるいは石ばね、俵ころがし、そういったところの保存をするというようなことが細かく要望をされておりまして、これはかなり配慮をしていただいておると思いますが、今後ともこのような配慮を十分していただいて御趣旨に沿うような親水公園、あるいはまたこの地区の史跡の保存、整備に努めたいというふうに考えております。  以上、終わります。 ◆湯野晃君 最初のJR八代駅舎の改築ですけども、これは相手があることですんで、陳情するかしないか、その1点確認したいと思いますが、最近になって熊本の駅前の再開発というふうにまた再燃しているようでありますが、本八代市もそういう今後の計画があるのかないのか、それが第1点。  それから、水洗になったから出札のあの付近ということになりますともっと狭くなるというような気がするですけどもね、食堂があってその左が便所だったですからですね。そして公衆電話があると。手前の方につくるわけですね、そうしますと。これは計画はJRさんがすることで、こちらからとやかく言えませんけども、やっぱり利用するのは八代市民ですからですね。やっぱり利便を少なくとも市民、受ける側からすると格好いいものをつくってもらいたいと。これはいい機会じゃないかと思うんですけどもね。そこいらはいつどういうふうにということは言いませんけども、早い時期に陳情する計画をされるのかされないのか、その点。 ◎市長公室長(百崎素明君) ただいまのお尋ねに重ねてお答えを申し上げますが、この駅前付近の開発につきましては、現在もぜひ何らかの形で達成をいたしたい。達成をする手法といたしましては先ほど申し上げたとおりでございます。  それから、部分的に水洗便所を移すということについては、駅側としてもですね、単に乗降者のみでなくて、触れ合いの場である駅に見える方々が用を達せられるに便利な、まずは美しい清潔な便所をつくるということで計画をされておりますから、私どももそういう一つの方針に沿ったものができることを重ねて要望を続けたいというふうに考えております。  なお、ぜひ私どもが望んでおる駅舎の改築の際にはですね、そういう一つの便所の改築、そういうものがその際生かせられるような、それだけがまたやり直さなきゃならないというようなことにならないような配慮を駅としてもしていただくようにさらに陳情を続けたいというふうに思っております。 ◆湯野晃君 公室長は、駅前のあののれんのある商店街にお飲みに、御経験ないと思うんですけども、本議員は何回か飲みに行っておりますんで、あの商店街は議長御存じのとおり便所がないんですよ。みんな駅のトイレを利用しておるわけですから、その商店街からも歓迎を受けると思うんですけどもですね、あそこはやっぱり八代駅におりる、それは本当に便利なことろではあるわけですね。だけども終戦当時そのままの店が並んでると。  このことをとやかく言いませんけども、やっぱり両々相まってですね、店もきれいにするとか、そういうことの、これは一番最初増田いまの議長が地元におられましたんで、駅前再開発は一番にやられて、これこれはいい案だなというふうに我々も側面から応援しようというやさきにさた消えになってしまったと。ついせんだってより道路の拡張工事はですね、これは交通の体系上からやられているように承知しておりますけども、あんなものでは駅前の再開発なんてあれじゃないと思うんです。あわせてこのことも十分御検討方をお願いをする次第であります。  さて、親水公園ですが、それは全く公室長何回かおいでになったと思うんですけどもね、そのときにはある程度整地をしてありますんで便所もことしは幸いつくってもらいました。何かよそ者か知りませんけども、やっぱりああいうごちゃごちゃやってる汚いところですから、そこにやっぱり汚物を捨てに来るということですんで、きれいにするとなかなか捨てる人も良心がありますんでですね、捨てないと思うんです。ああいうぶざまな河川敷がゆえに捨て場所になってしまう。  利水と治水のことをおっしゃいましたけども、建設省はえてしてその護岸、治水の方をいくわけですね。利水の方は一番大きな例が、農林省が用排水に利水をするということに大別されると思うんですけども、その治水上からもああいうものを捨てて放置するということはよろしくないと思いますんでですね、そのことをぜひお願いするわけですが、いま一つこれは最後の建設部長の答弁にもあると思いますけども、札の辻、いま工事されているところは公室長ごらんになったことはないですか。いま盛んにやっている最中ですが。きのうおととい二、三日前出したんですから、やっぱり答弁される以上はやっぱり現場を見られてですね、下りゃすぐですから、そこあたりの配慮もお願いをしたいと思いますんで、再度ひとつお願いをいたします。駅とあれです。 ◎市長公室長(百崎素明君) 再度お答えいたしますが、駅の改築につきましては、これはもう1月にですね、便所の改築については実施をして3月の大体完成ということでおるようでございます。なお、全体的なことにつきましては先ほど来申し上げておるとおりでございます。  それから、札の辻、徳淵の津の保存あるいは移転等については、これは治水、利水、この際治水上の問題もございますので、完全にこれをやはり進めるということは、治水のことも大変大切なことでございますので、できるだけ大切に保存していただけるようにこれは教育委員会の方とも協力いたしましてですね、現地も十分視察をした上で進めたいというふうに考えております。 ◆湯野晃君 手前みそで恐縮ですが、我々毎月11日は清掃の日と決めてですね、建設省から下流の方を物好き同志が集まりましてですね、毎月缶拾いをするわけですが、その中でやっぱり期せずして出てくるのが堤防はよくなったと、管理の道路もすばらしいものができておるけども、何かいま一球磨川に親しむ、それは階段はありますよ。階段はありますけども、球磨川と、川と親しむという場所がないんですね。そこで、やっぱり毎月我々はそこを清掃する一人として札の辻ぐらいは旧来のたたずまいのままに残せぬもんかなというふうなことを考えますんで、ぜひひとついま工事の最中ですんで、善処できるものならいまのたたずまいのままで工事できないものか、それを要望をいたしておきます。              (教育長渡速君 登壇) ◎教育長(渡速君) ただいまの前川札の辻、徳淵の津、教育委員会もいささか関係ございますので補足させていただきます。議員さんの御質問、御提言、心から共鳴いたし、私の所感も若干添えてお答えいたしたいと思います。  御指摘のように、現在建設省が球磨川河川改修工事を実施しております。この工事区間に八代城とのかかわりの深い徳淵の津がございます。御指摘のとおりです。また、この一帯には札の辻、それから薩摩街道の十三里木、そのほかに渡し頭番所跡、そういった大事な施設がございます。  御指摘のように徳淵の津は、松井時代に造成されたいわゆる荷揚げ場、石段は御指摘のように白石、これは白島大理石を使っていると聞いております。当時を知る上で大変貴重な遺跡であるとこのように思っております。このたびの改修工事においても、その保存については事前に十分協議をいたしまして、61年の4月、その保存について申し入れをしてあります。工事の計画のかかわりで一部若干の変更がございますが、極力保存を図るように指導しておるところでございます。  現在、工事区間の御指摘の階段は、現状のまま保存いたします。しかし、強度の関係で一応全部撤去して、下をコンクリートで根固めをしまして、さらにもとの姿に返します。そのようにして完全復元をいたしますので、御心配の向きはないかとこのように思います。なお、大手門に通ずる大事なところでございますから、説明板あたりも設置する考えでおるわけです。これも文字だけではなかなか読んでくださらないんで、見てわかるような説明板、現地と対比した鳥瞰図を書いて、そして見てすぐわかると、往時をしのばれると、そのようなことで住民並びに観光の方々に便宜を供したいとこのように思っています。  なお、本地域にとどまりませずに、現在私どもの方で球磨川の教材化ということを進めております。昨年から進めておりますが、それとも並行いたしまして球磨川にまつわる生活、文化、あるいは地名、価値、遺跡、そういったものを全部いまチームを編成して調査中でございますので、必要な場所には必要な措置を講じていきたいとこのように考えております。私どもの考えといたしましては、そういったものは祖先からの大事な授かりものであると。そして、我々子孫からの預かりものであると、そういった認識のもとで対応しているところでございます。  一応、補足させていただきました。              (建設部長増見豊彦君 登壇) ◎建設部長(増見豊彦君) では、続きまして議員さんからの御質問の第3点、レインボー計画についてお答え申し上げます。  御承知のとおり、国鉄の分割民営化に伴う球磨川駅跡地利用につきましては、国鉄、これは清算事業団を意味いたしますが、これと県、市が協議しまして昭和62年度建設省の新規事業でありますレインボープロジェクト、すなわちこれは定住拠点緊急整備事業、これに沿いまして整備計画を立案することになったものでございます。この計画でまいりますと、現在の中心市街地の活性化と球磨川駅跡地の開発が同時に図られることを前提に計画するものでございまして、今日の八代市の現状から判断をいたしまして、まことに当を得た事業であるというふうに一応考えておるところでございます。  昭和64年度、現八代駅への貨物取扱機能の移行を前段といたしまして、球磨川駅跡地は御承知のとおり面積が3.7ヘクタールでございまして、決して広いとは申しませんが、人間に例えますとちょうど心臓の位置というふうに理解をしております。その役割がきっと八代市の将来を左右するキーポイントになるものとかように考えている次第でございます。  調査計画内容について申し上げますと、調査対象地域をおおむね210ヘクタール、これは旧市街地のほとんどが入ってしまいます。この広さで駅跡地を中心とした区画整理の範囲、整備対象市街地の区域、またその連絡道路をどこに通すか等についてその基本計画を策定することにしております。また、組織づくりでございますが、策定に当たりましては、学識経験者、県、市行政等から成る委員会または幹事会、もう一歩、市民、各種団体御参加をいただいております懇談会等を設置いたしまして、広く市民や住民の御意見を賜りますように配慮をしておるところでございます。  御承知のとおり、当レインボー策定に当たり、将来の八代市を左右するキーポイントが何点かございます。この点について申し上げますが、まず球磨川駅跡地にどのような施設を計画するのか、すなわちこれは箱物をどういったものを対象とするのか、これが1つ。それから、対象区域をどの程度に広げるのか。これは先ほど議員さんからも御指摘ありましたように、総合体育館との関連、あるいは現状の旧堤防との関連等を含めた区域の設定の問題でございます。その中で、総合体育館との連絡道路をいかようにするか、また続きましては中心商店街との連絡道路、通常これをレインボープロムナードというふうに称しておりますが、これをどこに計画するのか。さらには、アーケード街を中心とした既存市街地の基盤整備をどのように配慮するのか。これらのいろいろな要因を今後検討してまいらなければならないというふうに一応考えております。  これらの問題点につきましては、ただいま申し上げましたように今後懇談会や各種委員会で十分に協議を重ね、レインボー計画としての方向づけをいただくわけでございますが、これらの整備計画につきましては、行政面だけでの対応だけでは不十分と考えております。本来の活性化を図るためには、行政面から導入をいたしますハードな整備部門、あわせまして地元の皆様の総参加に基づきます商店街御自身のソフトな面の自助努力、こういうものをあわせた中で、両者相まった両輪の形態を持った中で八代市の活性化、これを将来図ってまいらねばならないというふうに強く認識をしておるところでございます。  そこで、ただいま懇談会あるいは幹事会のただいまの経緯を若干お時間をいただきまして申し上げておきます。ただいま申し上げました幹事会、検討委員会、作業部会、これらの一つの流れといたしまして、現時点といたしましては、すでに第1回目の委員会を終わりまして、次回を第2回というふうに踏まえております。  その中で、現在までとらえております問題点といたしまして、八代市の現況調査、それから同じく圏域の調査、市民意向調査、これらを主体といたしまして計画課題の整理、すなわち市街地整備上の計画課題の整理、調査地区の位置づけ、それから具体的な計画課題の整理、これらを行い、開発要因の作成に向かう段階でございます。今後、第2回、第3回の委員会で計画枠の検討、あるいは全国レベルの動向調査を踏まえまして基本構想案の作成、またこれらをもとにした具体的な事業対応の検討、あるいは実施体制の検討、これらに向けて前進してまいらなければいかないというふうに一応考えております。  また、地元皆さんで構成をいただいております代表懇談会におきましては、事業趣旨の説明を行いまして皆様方の御意見を賜りますが、さらに第2回といたしまして、現況把握の資料をもとにアンケート調査等を踏まえ、次回第2回より実質的な八代市の活性化をテーマといたしました具体的な御議論をちょうだいしてまいりたいというふうに一応考えております。  先ほど申し上げました各種委員会の中で、いろいろ八代市を外部から見た御意見がたくさん出ております。二、三御紹介を申し上げておきますが、その中で代表的な表現といたしまして、八代市に自然現象としての顔というのは、すなわち球磨川であろうと判断されるが、じゃ一方、地域活性化としての顔が何なのかと。これらから判断すると八代には顔がないじゃないかという表現が一つございます。  これは御承知のとおり、今回の提案されました球磨川駅跡地、これらを踏まえますときに、ただ単に八代市のパイが大きくなればいいという問題でもないだろうというふうにも考えますし、周辺の商業機能との対応がどのような状態にあるのか、そこいらを加味して今後検討しなくちゃいかぬだろうという御意見も出ております。  また、八代市の経済面からの判断といたしまして、都市サービスということを考えたときにどのような現機能があるのか、あるいは熊本から逆に客を集客できるような大プロジェクトがないのかどうか。また、先ほどからお話申し上げておりますけども、球磨川駅周辺の整備と既存市街地の、いわゆる今後に向けての整備のバランスの問題、それから既存の市街地の中で、特に本町商店街等につきましては、いわゆるアミューズメント機能と申しまして、娯楽、憩い、交流、活動、ここいらをテーマとした機能が持つことができるのかどうか、このような御意見も賜っておるところでございます。ただいま3点ないし4点、委員会の中でいろいろ外部から八代をとらえた御意見を二、三御披露申し上げておきたいと思います。  そこで、議員さんから具体的に御質問をいただきました2点についてお答え申し上げてまいります。まず、第1点の組織の形態の考え方について御心配をいただいております。これらにつきまして行政としての見解を申し上げてまいりますが、ただいま御紹介をいただきましたこの組織づくりと言いますのは、現在国あるいは県レベルのビッグプロジェクトのスタイルが一般的なこういう形態となってございます。これは国・県の指導のもとに今回の八代のためのレインボープロジェクトを成就させるために御理解をいただいた中でこういう機能を持たせておるというふうになっておるような状況でございます。  これらの中を大きく分類いたしますと、先ほど申し上げましたように、行政、学識経験者の流れ、これがすなわち作業部会、幹事会、検討委員会でございますし、また市民代表の流れといたしまして、議会も御参画をいただきました中で代表懇談会あるいは調整懇談会という組織を位置づけております。  この2つの流れを基本といたしまして、事務的にはただいま申し上げました前者の方で一応担当する結果になりますが、やはりこれらの作業部会、幹事会、検討委員会を進める前段といたしまして、地元の皆様方の御参加いただいております懇談会、これらを絶えず事前に開催しながら御意見を賜り、それらの意見を行政ベース、学識経験ベースとして行います各委員会、幹事会に必ず反映させてまいらなくちゃならないというふうに考えております。今後ともこのような観点から、ただいま申し上げました各種会議の運営につきましては、そういうことが配慮されるように今後とも万全を期してまいりたいというふうに考えておるところでございます。  続きまして第2点、レインボー計画の中で一つの要因となるでありましょう既存の運動施設、すなわち総合体育館等との連携はいかようと考えておるかという御質問を賜りました。実は議員さん御心配をいただいておりますとおり、実は委員会の中でもこの問題点は出ております。  それらをまた二、三あわせまして御紹介申し上げますが、総合体育館との関連についてでございます。球磨川駅跡地といわゆる野上地区を連絡することはただいま申し上げたような要因から判断をいたしますと絶対条件であろうと判断をしておりますし、また施設の相互利用、これを考えたときからも必要な要件だろうというふうに考えております。  区画整理区域につきましては、旧堤防を全部区域に入れる面積10ヘクタール程度の案から、必要最小限は堤防を連絡道路に必要な区域のみ入れる、すなわち場合によっては通路を掘り切るというような形までの5ヘクタール程度までの3案ぐらいがいろいろな方の御意見としていま出ておるような状況でございます。いま御指摘のありました連携との問題につきましても、ただいまの時点といたしましては案が出る段階でございますので、今後十分そこいらの意見につきましては拝聴してまいり、参考にさせていただきたいというふうに考えております。  このほか、レインボープロムナードの位置をどこにするか、これはすなわち二つの核をつなぐ施設でございます。重要な役割を担うものと思いますので、これらにつきましても既存の道路、いろんな案出ておりますけども、いまの道路の中から一つのストリートを選定をいたしまして、それらを将来へ向けての一つのレインボープロムナードというような位置づけにセットをさせていただきたい、またこれにつきましてもいろいろな形で御意見を賜ってまいりたいと思います。  また、駅跡地の開発についての施設の整備につきましてもいろいろ御意見をいただいております。御承知のとおり、公共的施設あるいは民間型中心の施設、あるいはそれらの折衷案等々御意見を十分配慮しながら、いわゆる八代の一つの顔づくりと言いますか、そういうことに対して前進をさせてまいりたいというふうに考えております。ただいま申し上げましたように、今後このような委員会の十分な機能活動、あるいは問題点等につきましては、行政サイドも十分に把握をしながら、また市民の皆さんの総参加を御期待しながら八代市の活性化のために全力を投入してまいりたいと、かように考えております。  以上で答弁を終わります。 ◆湯野晃君 余り時間がありませんが、結局レインボー計画の事業目的、これは私の手元の資料に書いてあるとおりの御説明をいただいたわけですが、ともあれ全国で5カ所の認可、認定の地域ですんで、その中で佐賀県の鳥栖がいち早く事業の地域に入っているわけですね。  したがいまして、もう近うございますんで、これは会津若松とか上越あたりかありますけども一番近いのはやっぱり鳥栖ですから、ここらの勉強も十分踏まえられてですね、すばらしいやっぱりこれも八代市民の大事な財産ですから、禍根、後で困ったなというふうになりませんようにですね、長期しかも膨大な計画ですんで万遺漏なきを期していただきたいというふうにお願いをいたしまして、本議員の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) 小島吉生君。              (小島吉生君 登壇) ◆小島吉生君 本議員は、行政生活の自戒と反省の上に立ちまして、質問通告に従いお尋ねをいたします。
     第1点の昭和63年度当初予算編成の基本方針につきましては、先日の御答弁で十分わかりましたので私の所見を申し上げておきたいと思います。  自主財源の確保については、課税客体の把握が第1の条件でありますし、これをいかに収入するかが重要であると思います。当局におかれましては、特別徴収体制をとるなど収能率の向上のために努力されておりますが、納税者への気配りも忘れないでいただきたいと思います。正直者が損をしないように、また成果が上がることを期待いたしておきます。厳しい財政状況の中ではありますが、行政水準の向上を図りながら特色のあるまちづくりのために予算の重点配分をお願い申し上げまして、福祉関係に移ります。  一般に、高齢化社会とは、すなわち総人口に占める高齢者の割合が7%を超える場合を指すと言われております。我が国は昭和60年65歳以上の高齢者の総人口に占める割合は約10.3%で、120万人となっております。平均寿命の延びと核家族化の進行によるひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増加することからして、所得があっても福祉サービスを必要とする者が増加すると考えられます。  国では超高齢者社会を踏まえて、行政施策全般にわたり見直しを図っているようでございます。特に、老人福祉対策については、1、所得の多寡を問わずしてサービスを必要とする施策の一般化、2つに、在宅福祉サービスの重視などなどを提起いたしております。  本市を眺めてみますと、65歳以上の割合は、昭和60年に10.9%となって、全国平均の10.2%を上回っております。これが61年の10月1日現在では、高齢化はさらに進みまして11.9%と、わずか1年で1%の伸びを見ております。市内の老人の実態を、これを分析をしてみますと、62年の現在65歳以上の寝たきりの老人が223人、ひとり暮らし老人が1122人、この本市の実態と国策の提起などを踏まえまして、本市における63年度の老人福祉施策をどう展開されるのかお尋ねをいたします。  次に、3点目は行政の組織でございます。  すばらしい施策を立案されても、これを実行に移す場合は優秀なスタッフはもちろんのこと、人員もそれなりの充実が必要であると思います。すでに超高齢化社会に突入をしております本市の老人福祉行政組織は、社会課の中で老人係として孤軍奮闘されております姿は実にかんかんたるものがございます。そこで、社会課を仮称高齢者対策課として衣がえされ、内容の充実を図り、高齢化社会に積極的に取り組まれるお考えはないかお尋ねをいたします。  第4点目に、シルバー人材センターが業務を開始されてからはや1年になろうとしております。そこで、内容の実態、実績はどうなっておりますかお尋ねをいたします。  次は、要望でございますけれども、条例案に保育所園児定数減が提出されておりますが、児童福祉に支障がないように、また保育所職員に不安がないように十分の配慮をお願い申し上げておきます。  次は、農業問題でございます。  先日、ジュネーブのガット総会において、日本の農産物10品目の自由化勧告は、来年の2月に再審議となりました。米国は、裁定が作動しないならば報復措置を示唆するなど、自由化の波は日ごとに厳しさを増しております。  一方、国内においても、生産過剰基調によりまして、米価を初めとして農産物の価格は農業を根底から揺さぶるような低迷でございます。まさに内憂外患、日本農業は大きな転換に立たされていることは周知のとおりでございます。その渦中にあり、本市にも大きな影響を受ける作目でミカンがあります。ひところ黄金のなる木と言われたミカンが本年は豊作貧乏となり、収穫の意欲さえもそぐ状態で、霜にさらされ、山を彩っております。  日本園芸農業協同組合連合会の資料を見ますと、国内における適正な消費量は推計で210万トンとされております。本年は豊作によりまして生産の量の推移が260万トンで、すでに50万トンもオーバーしている現況でございます。本市の果樹生産農家戸数830戸、うち専業農家が15戸、温州ミカン作付の面積が180ヘクタール、生産量の推計で3706トンと見込まれて、全く大豊作でございます。果樹農家自身が資金を出しましてつくっておりますジュース工場でさえ、このミカンを引き取らないというような現況でございます。  このような状態を踏まえ、温州ミカンの暴落の原因はどう分析されておるのか。また、市内生産農家に対してどのように対応されておるのか。また、この後どのような指導をされるのかお尋ねをいたします。  次、6点目です。  世の中は不思議なものでございまして、捨てる神もあれば拾う神もある例えのごとく、同じ農業生産品でありますところのイグサ、イ製品、特に畳表については史上最高値であると聞きます。去る11月、本市で全国イ、七島生産流通会議が開催をされました。全国的な現状と課題、各県ごとの生産県における問題点などが熱心に討議をされ、流通業界からは生産県に対しまして1割増反の希望が出されて終わっております。  私は、高値の原因の最たるものは、政府の内需拡大策の一つであります住宅建設の増加によるもので、政策特需と私は名づけております。この価格が安定的に持続することを願いながらも、不安材料もたくさんございます。私の所見を述べ、不安材料として述べますが、不安の第一の条件としましては、輸入量の増大、これがあります。流通業者によりますところの開発輸入量というものを調べてみますと、昭和50年度1882トンであったものが、昭和61年度では6278トンで、4396トンも増加をしております。つい最近の日本貿易月報から見ますと、昭和60年9月現在で、輸入量は国産シェアの13.2%となっておるような状態でございます。そのほか、家の洋風化の問題が不安材料の一つとなります。また、畳に関することはすべて畳屋さん任せという、消費者に選択権がないこともこれまた不安材料の一つでございます。  特に、流通業界の複雑な仕組みと、このようなものがたくさんあるわけですが、私は機会があって先進県岡山を視察することができました。生産者の農家に行きますと、織機作業所はきれいにして機械の音と人が対話しているのみです。八代のようにラジオ、テレビは置いてありません。岡山県の物産館に行きました。イ製品をメインとして、農水産物、工業製品などが展示即売され、いながらにして特産品が買い求められるような状態です。また、生産物の資料館として文化ゾーンをこさえてありました。イグサ、イ製品にかけてきた岡山県の歴史の重みと、いまだ銘柄として取引されている商魂を見ることができました。  そこで、八代を名実ともにイグサの里として、在職中果たし得なかった反省を込めてお尋ねをいたします。イ製品をメインとした物産館を設置されるお考えはありませんか。  次に、7点目の行政組織でございます。  さきの行革によりまして機構は一応すっきりしたと思いますが、さらに機能を充実するために農事センターのソフト面と農政課の農産係のハード面を結合されて、農家の経営、技術のセンターとされたらいかがなもんだろうか、これは私の提言でございまして答弁は要りません。  次は、8点目でございます。  去る6月に決定されました第4次全国総合開発は、国土の均衡ある発展を図るため、多極分散型国土の形成を目指しておりますが、そのかなめとなるのが同時に決定された1万4000キロに及ぶ高規格幹線道路のネットワーク建設であると思います。当市関係では、日奈久バイパスをその路線と描いた建設省の新聞発表がありました。その後、日奈久以南につきましても検討に入ったと報道をいたしておりますが、高規格道路に関してその後どうなっているのかお尋ねをいたします。  再質問につきましては、質問席からいたします。よろしくお願いいたします。              (福祉事務所長岩間浩一君 登壇) ◎福祉事務所長(岩間浩一君) ただいま小島議員さんより御質問をいただきました2、3、4につきまして、私の方から御答弁を申し上げたいと思います。  ただいま議員さん申されました63年度における老人福祉対策ということでございますが、ひとつ御了解をいただきたいと思いますのは、現在63年度予算について各課、係において検討をいたしておる最中でございまして、まだまとまっておりませんのでしばらく時間をかしていただきたいと思います。したがいまして、かわりまして八代市の老人福祉対策の方針なり、あるいは計画の骨子について述べさせていただきたいと思います。どうぞよろしく御了承のほどをお願い申し上げたいと存ずる次第でございます。  先ほど小島議員さんの御質問のとおり、当八代市も高齢化が急速に進んでおることは御案内のとおりでございます。したがいまして、新総合計画の最終年度でございますところの昭和75年の本市の老人人口推計値は16.3%と見込まれているところでございます。したがって、急速な高齢化社会への移行が予想されますので、本市の老人福祉対策に対しても早急な対応が求められていることは言うまでもございません。  そこで、本市では昭和61年に八代市新総合計画に基づき、大きな老人福祉対策の項目といたしまして、まず第1番に、各種相談業務の充実強化、第2番目といたしまして老後の生活保障の充実強化、第3番目といたしまして生きがい対策の拡充、4番目といたしまして老人介護、養護の充実、これらを大きな柱として所要の計画を立てているところでございます。この計画内容については議員さん御承知のとおりでございます。  具体的には、各年度の実施計画におきまして具現化いたしますが、本市の老人福祉の基本的な方策といたしましては、ノーマライゼーションに基づく社会を理念とした施策を中心に考えておるところでございます。ノーマライゼーションとは、皆様御承知のとおり高齢者や障害者、母子家庭など、社会的に援護を要する人々が地域社会の一員としてともに生活している社会の普通のノーマルな社会であるという認識に立って、できる限り援護を要する人々が住みなれた家庭や地域の中で普通のノーマルな生活が送られるように社会全体で援助していこうという考え方でございます。  このような基本理念のもとに、スイスのトウニエの社会が、お年寄りをどう遇するかにその社会の品位があらわれるという言葉を念頭に置きながら、本市の地域の特性を考慮しつつ社会福祉需要の多様化、高度化を図る必要があり、その目的に向かって今後整合的あるいは網羅的な諸施策、例えばどういうことかと申し上げますならば、デーサービス事業、ボランティアの養成、緊急時の通報体制の確立、生きがい対策としてのシルバー人材センターの活用、民間活力の導入などなど諸施策を、国、県の諸施策と協調補足しながら推進してまいりたいと考えておるところでございます。  第2点目にお尋ねの、ただいま申し上げましたように八代市も高齢化社会に突入するわけでございますが、それをなお一層の充実と、現在の社会課を高齢者対策課として見直す必要はないかという組織的な改革の御提言でございましたが、議員さん御承知のとおり現在行政改革中でもございます。しかし、行政改革とは申せ、このように高齢化が急速に進んでまいりますならば何らかの対応策を考えなければならないと思う次第でございますので、今後この問題については検討をしてまいりたいと思いますので、どうかひとつ御了承のほどをお願い申し上げておきたいと思います。  4番目のシルバー人材センターについてでございますが、設立につきましては61年の1月22日、設立認可書を県からいただいておるわけでございます。それに従いまして61年の1月28日、業務を開始をいたしておるということでございます。運営に当たっては、役員すなわち理事、監事17名でございます。事務局は八代市松江城町の福祉会館内に置いておるわけでございます。現在のシルバー人材センターの会員の数が198名ということでございまして、61年度と比較いたしますならば27%の伸びになっておるわけでございます。  そのシルバー人材センターの職種でございますが、まず第1番に事務整理関係で受付事務など、ほか6種目を実施をいたしておるわけでございます。2番目に、折衝、外交関係で配送、集金など2職種に携っておるわけでございます。3番目に、技能関係で、植木剪定など26種の職種に対応をいたしておるところでございます。4番目に、軽作業関係で、除草ほか33種目の職種に対応をいたしておるところでございます。さらに、5番目といたしまして、サービス関係で家事、手伝いほか5職種に対応をいたしておるということでございまして、合計いたしますと75職種に対応をいたしておるというのが現状でございます。  お尋ねの事業実績でございますが、61年度と比較して申し上げますと、まず1番目に仕事の契約件数でございますが、61年度は334件でございましたが、62年度の現在では654件で、伸び率が倍以上の伸び率になっておるということでございます。あるいは就労の人員でございますが、61年度は2709人に対しまして62年度現在では5803人で、伸び率は214%というふうに大きく伸びておるわけでございます。3番目に、事業費実績でございますが、61年度で総トータルが933万4000強でございましたが、62年度現在で1927万8000強ということで、206%の伸びになっておると。いずれも大きい伸びの実績を残しておるというのがシルバー人材センターの現況でございます。  以上をもちまして答弁にかえさせていただきます。 ◆小島吉生君 大体基本方針につきましてはわかりました。  ところで、これは非常に私も福祉課に長く10年もおりましたので聞くとがそん聞きにくかわけでございまして、とにかく私の時代とは随分変わってきておると私は認識をいたしております。すなわち、私のころはやはり施設、それから施設に老人の方々を収容するというような、すなわち施設型の老人福祉でございましたけれども、これから先は自宅、すなわち在宅老人福祉というふうに転換をされておると思います。そこで、非常に経費等も要ると思いますけれども、その辺のところを十分お含みの上で、でき得れば家庭奉仕員等々の充実、そういうものをされまして対応されていただきたいとこのようなお願いを込めまして、この項は終わります。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) 私の方から質問の5番、6番につきましてお答えを申し上げます。  まず最初に、温州ミカンの状況、いろんな暴落の原因とか、どういうふうな対応、今後の指導どういうふうにやってるのかと、3つほどございましたので、順次現状から申し上げてみたいと思います。まず最初に、温州ミカンの現状でございますが、議員も話がありましたように山つき7校区、世帯数にしまして830戸、これはわせミカン、普通ミカン、2種類ございますが、面積は62年度で180ヘクタール、これも議員の説明にあったとおりでございます。大体生産量としましても見込みではございますが、これまた議員のお話にあったように3706トン、こうしますと昨年に比べて大体27%、トン数にしまして806トンと、こういうような生産過剰と言いますか、非常に優秀なというか、とれたわけでございます。  ちなみに、県内の状況も少し申し上げますと、県内の状況は小天を中心にする三角、天草、こういうところで約、これも推定でございますが25万トン、大体昨年の対比にしまして16%の増産であると、こういう状況でございます。いずれも豊作であるということです。  それから、全国的に申し上げますならば、先ほどもありましたが、これは収量の多い方から順次幾つか申し上げますと、愛媛、和歌山、静岡、熊本と、こういう順序になっておりますが、約、いろんな小さい県まで入れますと20県ほどミカンの採取県がございますけども、これまた17%の増額でございまして、トン数は先ほど数字がありましたように260万トン、こういうふうな数字になります。  そこで、国内の消費量というものはどのくらいかということも先ほど数字にありましたが、大体1人に30キロ、これは子供さんというのか、小さい幼児は食べませんので20キロ平均ということに数字ではなるんですが、実際的には1人30キロ平均の210万トンというのが日本の人口に対する消費量の適正消費量ではなかろうかという推定をいたしておりますので、日本の国内産の温州ミカンだけで約50万トンのオーバー、すなわちパーセントにして平年作よりも23%オーバーしておるとこういう現状でございます。  そこで、暴落の原因というのは、何を言いましてもいま申し上げましたように、大変ことしは豊作であったと。農家では表作、裏作というふうに言っておりますが、表作であったということで、大変生産の過剰とこれが一番大きな暴落の原因ではなかろうかとこういうふうに思っておりますし、幾つかありますから大きな方から取り上げてみたいと思いますけれども、次にはミカンの過剰生産にもかかわらず、天候の関係で非常にミカンの質と言いますか、低下したと。これは天候の関係ですからいたし方ありませんけれども、俗に言うぶかミカンであるとこういうことです。  ですから、保存がきかない。農家の方でも保存が非常に難しいわけですが、これはまた御案内のように大体温州ミカンというのは3月ぐらいまで、4月ぐらいまで保存がきくのが普通なんですけれども、その辺になると大変おいしくなるし、また甘味もあるし、高くもなると、こういうことでせっかくとれたミカンでございますから、言うならば出荷調整、こういうものがきくはずですけれども、ことしのミカンは、御承知のようにそういうような出荷調整とか保存というものがなかなかきかない、こういうことで市場の方でも多少控え目に、あるいは抑えたところのいわゆる荷受けをやっておると、こういうのが非常にこたえておると言いますか、暴落の原因ではなかろうかと、こういうふうに思います。  特に、もう一つ申し上げてみたいのは、最近の消費者というのは、ミカンというものは大変手が要るというんですか、やはりイチゴの方に切りかえていくと。イチゴはどうしても味がいいし、食べやすいといいますか、そういうこともあってことしのようなミカンを食べて、やはりイチゴの方に変わっていくと、こういう傾向はあるんではなかろうかと。そういうことで、これもまた御案内かもしれませんが、ミカンの価格よりもイチゴの価格というのはことしは非常にいいと、こういう現状もあっております。  なお、加えて先ほども話がありましたが、ミカンの輸入、オレンジの輸入というのが御承知のように11万トンあっております。この輸入問題につきましてもグレープ関係やレモン関係、その他のいろんな果物を入れますと、日本で現在115万トンぐらいの輸入があっておるとこういうような現状からしまして、暴落の原因というものがいま5つほど挙げましたが、そういう問題等が大きな問題ではなかろうかとこういうふうに把握をいたしておるところでございます。  ちなみに、ことしの大体市場に出しますところの価格を申し上げてみますと、大体15キロ入り1箱と言いますか、1ケース、普通ならば大体1500円ぐらいで売れるんでございますが、ことしの場合は700円から1000円程度、平均して700円程度とこういうような状況ですので、農家でも大変先ほど話があったように、人手を入れてもぎ取る、ちぎるとこういうところまでにはなかなかいろんな収支の関係と言いますか、問題があるんではなかろうかとこういう状況でございます。  以上が大体暴落の原因でございまして、続きまして、それじゃ今日までの対応策、どういうふうな行政としてやり方をしてきたかということでございますが、議員も御承知のように温州ミカンは、47年、48年、八代市でもそうでございますが、ピークとしましてやはりだんだん値段が下がってきたし、作付面積もだんだん減ってきたと。同時に、輸入の増加も行われてきたと、こういうようなことでございまして、八代市でも50年以降というものは作付転換、こういうものも考えておりますし、数字で申し上げますならば一番八代で多かったのは360ヘクタール、これは47年、48年でございますが、現在はその半分、2分の1というのが作付面積でございます。  それはどういうふうにして減らしたかということですが、まず第1には、これはちょうど国の補助事業もありましたから改植事業としまして国の補助金をもらいながらミカンを栗とか何かにそういう方向に転換、改植してきたと、こういう一つの事業もありますし、もう一つはこれも後で少し詳しく申し上げますが、御承知の八代の特産品でありますところの晩白柚、そういう方向に指導をしてきたと。これも私のところだけでなくして、御承知のように果実農業協同組合連合会とこういうのがありますので、そちらの方と話し合いをしながら今日まで晩白柚の転換に非常に力を入れてきたと、こういうことでございます。  ちなみに、この晩白柚のそれじゃ事業というものをどういうふうなことをやったかということでございますが、いろいろありますけれども幾つか申し上けてみたいと思いますけれども、まず第1点は人工授精対策、こういうものを54年ごろからやっております・それから、2つ目には優良苗木の生産対策事業、こういうような事業。それから、3つ目には、これもまた大変大切なことでございますが、屋根かけの対策事業、これは今後大いに力を入れていかなくちゃならぬと思っておりますが、そういうようなビニールハウスによるところの栽培事業、こういうふうな方面に指導いたしております。  それから、こういうものについて今後どういうふうにミカン関係で対策というか、指導していくのかという3つ目のお尋ねでございますが、ただいまも申し上げましたように、晩白柚を主とするところの日本一産地づくりと言いますか、そういう方面でひとつ指導していきたい。目標といたしまして、簡単に申し上げますが、現在栽培面積が先ほどありましたように晩白柚は34ヘクタールありますけれども、これを50ヘクタールぐらい、50%ぐらいに昭和70年ぐらいには伸ばしたい、こういうのが第1点です。  それから、1反当たりの収穫量が現在1トン足らず970キロございますのを、できればこれを2トンぐらいにふやしたいと。これがやはり2倍ぐらいに増収を図っていきたいと。それから、生産トン数を、50ヘクタールですから2トンの1000トンということになりますが、これを3倍ぐらいにふやしていったらどうだろうかと。  こういうことで、それじゃどういうふうな流通関係を考えるのかということになりますけれども、やはり大玉、ジャンボと言いますか、そういう大玉の晩白柚をつくって、そして贈答品あるいは進物用と、こういう方面にやはり力を入れていけば、いまのような価格よりももっと高くなるんではなかろうかと。しかも、正月前に出すくらいの考え方、やはりハウス問題、ハウスでやはり栽培をすると、こういうふうな方向に指導していきたい。  ちなみに、このハウス問題ちょっと申し上げてみますと、現在露地栽培が30.5ヘクタール、ハウス栽培が3.5ヘクタール、大変ハウスは少ないんですが、これを将来は先ほど申し上げたようにハウスを伸ばしていくということです。それから、ハウス栽培の場合は、現在でもキロ当たり500円ぐらいいたしますので、大体1000円か千何百円というふうになるわけですが、露地栽培は350円というふうなことですので相当差が違います。こういうことになると、露地栽培が現在で反当たり35万円、ハウス栽培は幾らかと言いますと125万円と、こういうふうな金額になりますので、そちらの方向にぜひひとつ指導をしていきたい、こういうふうに思っております。  それでは全部の温州ミカンを晩白柚に変えていくのかとこういうことにもなりますが、やはり温州ミカンにつきましても、できるだけわせミカンをつくっていくと。9月下旬ぐらいには出荷ができるように、できるだけそういったわせミカンの方向の植栽あるいは栽培の方向に指導をしていきたいとこういうふうに思っております。  特に最後になりましたが、これはどこもすべてミカンといわず同じでございますが、やはり土づくりの指導、肥料、管理、それから摘果の問題など、こういう問題にもひとつ指導をしていきたいとこういうふうに思っておるところでございます。  以上が温州ミカンに対する答弁でございまして、続きまして6番目のイ業センター問題についてお答えを申し上げます。このセンター問題につきましては議員さんも御承知のように、数年前からそれぞれの機関あるいはそれぞれの立場からいろいろお話を聞いておりますし、また話題にもなっております。当時は、御承知のように、やはりイ業センター、イ業振興センターということで発想をし、またそれらの方々の関係する方々の非常に熱意というものが高かったんでございますが、最近では少し違ってきたように思っております。  と言いますのは、最近では、先ほども議員の発言の中にありましたように地域振興センターあるいは産業会館、そういうような地場産業振興センターというような雰囲気で、イグサと関係する農協そういうものだけでなくして、やはり商工会議所、漁協あるいは観光協会あるいは物産協会、そういうもろもろの皆さん方とひとつ手をとって協力を願ってひとつやろうではないかというような呼びかけあるいは協力依頼というものも、うわさでと言いますか耳にいたしております。そういうことで、また機運というものが新たになっておりますことを承知いたしております。  市の方といたしましても、御承知のように九州管内では久留米、都城あるいは枕崎、こういうところを視察をいたしておりますが、これらの地域産業センターというものにもいろいろ問題がありますので、それらの分析をいたしながらひとつ対応してまいりたいとこういうふうなことで考えておるところでございます。  特に、イグサ問題で先ほど御指摘いただきましたように、八代はやはり全国でも、ことしの場合恐らく80%のイグサの生産率になるんではなかろうかと思いますが、日本一になっておりますし、八代地方の活性化というものでは、やはり考えなくてはならぬだろうと、何とかしなくちゃならぬと、こういうふうに考えてもおるところでございますし、取り組んでみたいとこういう気持ちも持っておりますが、これもまた御案内のようにいま考えられておりますところのセンターは、大変規模も大きいし、特に建設費というものも巨額の金額に上るわけでございますし、面積にしましても相当な経費というものを要します。あるいは建てました後もいろんな人件費あるいは最終的には管理費というんですか、そういうものも要るわけですから、それらのひとつ検討、こういうものも十分なされなくてはならぬとこういうふうに思っておるところでございます。  特に、行政だけで県とか市とか、そういう行政だけでこういうものを考えるとか何かでなくして、広い視野からの各種団体、先ほど申し上げたような各種団体、そしてそういった中に広域的な八代郡市、そういうものを考え、そしてできますならば話し合いをし、いろんな問題等に十分検討していかなければならぬだろうとこういうふうに思っておるところでございます。  できるだけ機を逸せずにと言いますか、考えてばかりおって機を逸するということになったんでは困りますので、機を逸せずに、また熟したところで十分それらに対応していきたいと、計画もそのように立てていきたいとこういうふうな考え方を持っておるところでございます。どうぞひとつ議員さんにも御協力を賜りますようにお願いを申し上げまして、大変簡単な答弁になりましたが終わらしていただきます。 ◆小島吉生君 御丁寧な御答弁ありがとうございました。これまた私がおりましたところでございまして、地場産業振興センター的なものというようなお考えもあるようです。  実は私も地場産業振興センターを視察をしてまいりましたが、これは私自身が非常に疑問に思っておりましたことは、すなわち運営の面でございます。これはこの補助制度というのは、やはり行政が主体になってこれを設置する、設置し、運営するというようになっておりますので、なかなか運営の面におきまして非常に問題点が多いというようなことで、私の時代からも検討はしておりましたけれども、これをひとつ先ほど部長さんがおっしゃいました農協それから商業団体、こういう方々とも御相談を申し上げながら、やはりそれをそのような形のものをつくっていく、すなわちいまはやり民間活力を生かすという方向で進んでいかれることを希望をいたしておきます。  それから、もう一つですが、その先ほど八代市に顔がないとかいうようなことが提言されておるというような部長さんのお話もありましたわけですが、この物産館等をつくる場合も、やはりそのメインは何かという、メインだけは大事にしながら、そしてそのメインを生かすためにやはり考えていくというようなことが大事ではないかと思います。  私がここでメインと申しますのは、やはりイ製品をメインとした物産館であるというふうにお願いをしておきたいと思います。いろいろの手法があると思いますけれども、とにかく八代には特産品がありながら、それがどこでどう買い求めていいかわからないというような観光客の方もおりますので、その辺のところを踏まえ、少なくとも木村市政の時代には立派なものができることを期待をいたしまして終わります。  次、お願いします。 ◎経済部長(清水義光君) 済みません、数字の訂正をさせていただきたいと思います。先ほど現在露地栽培が305ヘクタールと、それからハウス栽培が35ヘクタールと申し上げましたが、点がつきまして30.5ヘクタール、それからハウス栽培が3.5ヘクタールでございますので、済みません、恐縮ですけども訂正をさせていただきたいと思います。  以上でございます。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 小島議員さんお尋ねの中で一番おしまいの高規格道路についてお答えを申し上げます。  議員さん御指摘になりましたように、この高規格道路は、第4次全国総合開発計画を受けた第10次道路整備5カ年計画に組み込まれたものでございます。八代市にかかわる部分は、八代市の八代インターから鹿児島に至る140キロのうちに、八代インターから日奈久埋立地、下西町と申しております地点まで約13キロなわけでございます。現在まで、これまで平山新町から日奈久下西町までの区間5.5キロは、国道のバイパスとして工事が進められてきたことは御存じのとおりでございます。で、これからはこれより以北、つまり八代インターから平山新町までの7.5キロを含んだ13キロがこの高規格道路として組み込まれ、工事が進められるということでございます。  そこで、本市といたしましては、この高規格道路が地域の市の負担としてかかわるようなことがないように、地域の振興として活用できるようにその構造、事業費が決まることを切望をいたしておるわけでございます。なお、八代以南につきましては、今後予算のつきぐあいによって進められるということで、まだ不明でございます。  そこで、ちなみに申し上げますと、まず事業費の負担でございますけれども、通常の国道直轄の整備につきましては、国と県とで負担をいたしておりまして、現在の日奈久バイパスの負担率は、国が10分の6、県が10分の4でございます。高規格幹線道路として整備された場合は、受益者がつまり市町村が負担するか、負担があるかどうか、これはまだ不明でございます。  それからいま一つの関心事は、有料の専用道路というふうになるかどうかということ、結論的にまだ現時点では不明確でございます。国の直轄で地元負担、いま申し上げましたがこれは県でございますけれども、ある場合は原則として無料でございますけれども、道路公団、地方道路公社等で建設する場合は有料のようでございます。したがいまして、南九州西回り道路の整備が国の直轄だけか、または道路公団、地方道路公社と併用して整備するか、その整備手法がまだ現在の時点では不明確でございますので、私どもとしてもまだ明確なことが申せません。  それから、いま一つは構造が地域の振興に役立つような構造であってほしいということで、ぜひインターを必要な箇所につくってもらうということを強く望んでおるわけでございますけれども、これも現在のところまだ明確でございません。建設省と協議を進めながら、建設省の地元説明会の開催、それから地権者の協力を求めながら諸般の手続を経て進めてまいりたいというふうに考えております。  以上、お答えといたします。 ◆小島吉生君 ただいま公室長のお話では、まだ不明確の部分が多いというふうに理解をいたすわけですけれども、新聞紙上それからしゃばのいろいろの風評を聞きますと、日奈久バイパスを通るというようなのが既定の事実のように私には聞えるわけですが、そういたしますと、非常に日奈久活性化にはならずに、そこをただ通り抜けの道になるんじゃないかというような被害者意識が相当出ているようでございます。とするならば、非常にこれはいろいろ問題が後ではひくような感じをいたします。  そこで、やはり情報を早くキャッチされて、少なくとも日奈久バイパスを通るとするならば、これをいかに日奈久の、八代市の活性化のために生かすかというような、やはり前向きの姿勢で取り組む必要があるのじゃなかろうかと思うわけです。例えば、被害者意識でだめだ、だめだと言っておりますと、やはり公団にせろ国の施策にせろ、後回しにされてしまって、とうとう後は何か何かわからずにまた押し切られたという話にならないようにお願いしたと思います。  すなわち、やはりそこを通るんだというようなことになれば、やはりそれを早く住民の方々に納得していただくために、手法としてはやはりその日奈久の活性化というものは日奈久の温泉のまちづくりにあるのであって、道路だけが活性化につながると私は思うておりません。少なくとも道路ができることによって日奈久も近くなることですから、それをやはり早くつくって、そして日奈久のまちづくりをやはり考えてそこに持ってくる、集客をするというようなやはり手法と大胆な発想、行動、実行、これが大事と思います。  そこで、やはり早く情報を収集されまして、そのようなことがあるとするならば高規格道路全くこれは大事なことだと思います。ひとつその辺のところを含めまして、それを逆手にとって八代市の発展のために活用し、建設されることを希望いたしまして、終わります。(拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(増田文雄君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  次の会議は明9日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会いたします。              (午後3時07分 延会)...